東屋奥のベンチからの眺望は限られとるけれども、それを楽しみながら、ゆったりと25分。もう一度、鞆の風景をチェックして下山にかかります。だんだん、尾根の左側を歩くようになってきました。「これで、エかったんかの」と思いつつ、他にルートは見当たらんけん、これがまともなんじゃろ。そう思いつつ、進んでいきます。
やがて道は、予想していたとおりに右へ折れていきます。引き続き、けっこう広い。途中、枝倒木で塞がっとるところもあったけど、そこを乗りこえると、立派な道が続いとるんで、安心。そうなんじゃが、やがて「赤岩展望台」という予定にない右分岐。「はて、こりゃぁどうしたもんかの」。そう思うよったら、右から歩いてきた女性ふたり。
あいさつを交わしはしますが、どうも、ハイカーの返答ではない。その展望台に乗りあげて、「すごいぃ~ !!」とかいう声を出しているので、こちらもひとまず乗り上げてみると、確かに結構な眺め。つけ入る隙もない彼女らを残して、下の分岐へと戻ります。ここは、左じゃの。そう判断して、坂を下りていきます。するとやがて、海岸に下り立ちました。
この東側に、烏ノ口展望台があるんじゃろのと浜沿いに歩を進めます。じゃが、その先何か、急斜面しか見えん。まともな道がありそうにはないで。そのあたりで戯れる人の姿は認めらるけど…。浜の端にあったトイレあたりにあった上り口のようなものから挑んでみるけど、その先は荒れ放題の、まともには歩けそうもない斜面。「これはとても、まともなルートじゃないの」
そう判断して引き返してみると、たまたまさっきから浜の東端で何やらモゾモゾしとった数人が戻ってきたところ。そこに出会ったので、「あの先、行けそうですか」と問いかけてみたごこと、どうも、まともなルートらしきもんは見当たらんかったとのこと。あの尾根先にある東屋が、「烏ノ口展望台」なんじゃが、そんなことなら、またいつか再挑戦してみむと告げて引き返します。
じゃが、その東屋まで結構な高さがあるように見えます。簡単そうじゃないけど、またいつかそのうち、日を改めてトライせむ。それにしても、後刻写真チェックしてみると、あの浜辺どおりから乗りげるルートがあったらしい。やっぱり自らの目で確かめてみる必要があったのとは思いつつ、「計画時刻との兼ね合いでも、切羽詰まっとったんじゃ」とのふり返り。
そんなことで、その時点では「いまや、もう時間がない」との判断で、切りあげました。そこからは、海岸沿いルートをたどります。同じく、落石注意との封鎖はあるけれど、それはスルー。歩を進めていると、後ろから人の気配。ふり返ると若い男性の姿。おっと、どこから来たんか。ひょっとして、あの烏ノ口展望台から回ってきたんか。
♑ つづき:仙酔島 小・中・大弥山縦走 ⑤
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