西部

2025年4月25日 (金)

大峯山~西大峯山縦走 ③

 左には、さっきの谷すじの続きじゃろうか、長くてユルイ水の流れている岩場。あれが、案内にあった滝なんじゃの。そう確信しますが、Dscf9604近くへは行けそうにありません。ま、今日はとにかく下りむ。それにしても、長いながいルートじゃのぉ…。なかなか道路に下り立たんで。そうは思いつつも、前に進むしかないんじゃ。そう自らをムチ打つ。

 それでもやうやう、覚えのある木橋を渡って、道路に下り立ちます。14時00分。さて、ここからしばし、道路歩きなんじゃ。ま、クルマは少ないから、歩きやすい。やがて、「大峯山道」の石碑のある駐車場にたどり着きました。14時19分。ちょっと乗りあげたところで、大峯山山頂で出会った若者たちが乗っているらしきクルマが出るところ。

 手を上げると、それに応えてくれたので間違いなさそう。「ゆっくり下りてきたんじゃね」と相棒。確かに、初対面のハイカー同士の儀礼Dscf9606的なあいさつじゃったかもしれんが、ま、それはそれ、深く追求することでもないの。さてとこらも、早々と帰り支度をして、出発。運転せんので、承諾を得て、こちらは完歩祝い。次回は、孫Rも誘って、逆コースでも歩くかの。

♍ :(了)

2025年4月24日 (木)

大峯山~西大峯山縦走 ②

 「ならば、越さば越せ」と、先へ進むことに。「よし、山頂稜線までは」と、ちょっとばかり気合をいれますが、いまにも迫って来そうじゃDscf9589った連中の気配がせんようになった。「休憩しよるんじゃろ」と、相棒の説。そうかもしれんの。それから、2~3の山頂モドキをやり過ごしてやうやう、何とか、あのトラバース稜線に乗り上げます。まもなく、山頂の大岩。

 それに挑むハシゴとロープ。この難所を乗りきって、山頂標示のある高みに。「よし、ここで計画どおり昼メシじゃ」と思うものの、ちょっとここは狭うて、身動きするのにも不自由。そこで、すぐ下の岩に座って、オムスビとユデ卵を食べることに…。気温20.9℃、湿度35%、風は穏やかで居心地よし。すると、さっきの追尾者が登ってきました。若い男性ハイカー3人。

 あいさつを交わして、どのルートを下りるのか聞いてみると、ピストンするらしい。彼らもピークの岩場には長くとどまらず、こちらよDscf9590り一つ下の広めの岩の上で昼食のよう。こちらが食べおえて、彼らのそばを通るときには、さわやかなやり取り。さて、西大峯へ行くぞ!。そのピークは、ずいぶん先の方に見えるあれじゃろの。

 そう思いおもい。臆する気分は制して、上り際にチェックしとった分岐を西に進んでいきます。「この先、3つ4つコブがあるはず」と相棒に知らせたとおり、結構な上り下り。やがて、おそらくこの先は西大峯への上りかというあたり、広いひろい鞍部。この前歩いたときにあったかのぉ。そんな疑問。そうも人為的に開いたような広場じゃの。

 この右端にある山道らしきものを、テープを頼りに進んでいきます。向こうの方に西大峯らしきピークが見える…。もう少し先か。それDscf9601から先は、まともな山道を伝って、鞍部にあった下り分岐をチェック。じゃが、ここから西大峯までは、結構な勾配。「それでも、もう少しじゃ」と、相棒と励ましあいながら上ります。

 ようやく、ピーク三角点に到着したのは、12時58分。しばし、ここからの風景を堪能して、さぁ、下山じゃ。さっきの分岐点、見逃さぬよう、ようようチェックして、下りていきます。やがて、広い谷。はてルートは、どうなっとるんじゃろうか。相棒が靴に入ったゴミを取り除いとる間、あたりを見渡してみます。

 はるか谷の向こう下の木の幹に巻かれたテープらしきものが見えますが、あれかのぉ…。そう思いつつも、右側のユル斜面を、よう見ると、Dscf9594テープを発見。そして、その尾根の先にも、ショボいけどテープ。たぶんこっちじゃの。そう判断して、そのルートを歩くことにします。するとやがて、その尾根をまわったあたりから、まともな山道に…。

♍ つづき:大峯山~西大峯山縦走 ③

2025年4月23日 (水)

大峯山~西大峯山縦走 ①

2025年4月12日
天気:曇り
気温:16.6~26.4℃
湿度:34~52%
風速:0.9~2.1m/s

駐車場10:17ー下川上登山口10:19ー大峯山11:42~12:06(昼食24分間)ー西ルート分岐12:10ー「開墾地」12:36ー西大峯山12:58ー下山分岐13:15ー上川上下山口14:00ー駐車場14:19

 今日は、相棒との山行。3月15日に、雨で中止した大峯山に挑戦。2015年7月1日に、県道の下垰バス停から登山口まで、8㎞弱歩いたDscf9588記録。10年前かぁ~。今より、ちょっと若かったんじゃの。そんなことが頭をよぎります。されど、今日は相棒のクルマで、大峯山登山口まで直ちに。その駐車場には、右往左往する男がひとり…。あいさつを交わして、こっちは登山口の方へ。

 しばし舗装道なんじゃが、結構な急坂。「泣き」ながらも、やうやう登山口。「よし!!」と、気をひきしめて入っていきます。さて、ここからが、本格的な登山道なんじゃ。容赦ないで。そう思っていると、さっきの右往左往ハイカーが追い抜いていきました。1050mの山頂まで、この起点から500mほどとはいえ、相当な急勾配。

 じゃがそれにしても、朝の準備からはもちろん、クルマの中でも、いつものように前祝い。これが、甘い判断じゃったんかのぉ。一気上りきるというわけにはいかんかった。それから何度も、休憩を入れつつ上っていると、相棒が言う、後ろからの気配。見おろしてみると、なるほど。上ってくるヒト数人。しばし、待機してみたけど。なかなか上って来んの。

♍ つづき:大峯山~西大峯山縦走 ②

2023年11月 9日 (木)

十方山 瀬戸の滝口からピストン ④

 じゃが、5合目標識まで近づいたり離れたりしとったけど、それ以降、声が聞こえんようになった。「あそこで、休憩したんじゃろ」といDscf5785う相棒の推理。「そうかもしれん」と相槌を打ちます。それにしても、5合目から先も、長かったの。谷すじの危ないルートも何とか凌いで、「やっぱり次回孫Rを連れてくるのは、ちょっと危ないかの」などと話しながら…。

 なかなか下山口にたどり着かんで。それでも、瀬戸の滝の音が聞こえてきました。もうすぐじゃ。上ってきたときよりも、急に感じる下り坂を何とか制して、やうやう下山口。14時32分。計画では14時31分じゃったから、ほぼ予定どおり。そして、駐車場には、少し離れて右側に、もう一台クルマがありました。後追しとったグループのもんかの。

 あの老々男女とは、別じゃったんかも…。とすると、「群衆」は別ルートで下山したんかの…。そんなことを話しながら早々に帰り支度をDscf5789して、クルマに乗り込み出発。すると、キャンプ場への分岐を過ぎあたりで、何と対向車の大型バン。離合場所に近いのはこっちか。そう判断して、バックしていると、危うく左の側溝に脱輪しそうに…。

 すると、向うが運転席の高みから判断したらしく、こっちの右側にクルマの鼻先を突っ込んできて、無事離合に成功。じゃが、その運転手からは、何の合図もなかったの…。向こうも、すれ違うのに必死じゃったんかもしれん。そんなことを思いながら、ようやく一本道を抜けだして、やがて、吉和インターから高速に。これからは、走りやすい。

♒ :(了)

2023年11月 8日 (水)

十方山 瀬戸の滝口からピストン ③

 地図を見るかぎり、広くてユルやかな稜線のはすなんじゃが、だんだん下り坂。道を塞ぐ倒木あり、湿地あり、終いにはちょっとしたDscf5778段差のある沢を渡ることに…。相棒は「違うんじゃないか」と言いだす。「いや、さっきからテーピングもあるし、この先、上りになっとるから、行ってみよう」と押し切って進みます。

 その沢からはしばし、歩きやすい上り道。すると、アングロ人の男性と邦人女性のペアが下りてきたのであいさつ。「よし!」と確信をもって…。ところが、上り着いたピークには、何と「奥三ツ倉 1322m」の山頂標示が、岩の前に横になっとった。ありゃ、十方山1328じゃないで、おかしいのぉ…。それでも、南向きに展望があります。

 「せうがない。ここで、メシにするか」。相棒に問いかけると、「いや、1318ピークへ帰ろう」との応え。半ばしぶしぶDscf5776同意して、戻ります。若干の難儀を乗り越えて、何やらワイワイにぎやかな、山頂に戻ったのが12時30分。すると、さっきとはうって変わって、老々男女14~5人ほどの群集。何とか空いていた山頂標示下の岩に腰かけて、昼メシするか。

 その前に、北の方をもう一度ふり返ってみると、往復したルートの左側にもうひとつのルート。その先に、1328らしき丘も。「しもうたの。あっちにあったんか。行ってみるか」と相棒に問うと、「いや、今日はあまり時間がない…」とのこと。「まぁ、片道0.45㎞で10分くらいじゃけん、メシを食べて判断することにしよう」と応じます。

 オムスビとユデ卵を食べていると、そのグループの人たちが、「13時の予定じゃけど、もうすることがないけん、12時45分に出発Dscf5779しよう」と、相談する声が、耳に入ってきました。何と、1328に行って戻ってきたら、彼らの後を追うことになる。老々男女の集団じゃけぇ、たぶん追いつくことになろうが、追い越すのは、ちょいと難儀じゃの。

 「よし、このまま早々に帰ろう」と、相棒と合意。それでも、はるかかなたに見える瀬戸内海をチェックしたりして、下山にかかります。「あれだけの人数。バスで来とるかの」と相棒と話しながら、ユルやかな稜線を下っていきます。しばらくしてもはや、にぎやかな声は聞こえようになったで。じゃが相棒がふり返ると、まだ山頂に残っとったとのこと。

 人数が多いと動きはじめに手間どるのと思いつつ、さらに歩を進めていると、何やらヒトの声。それからしばらく、途絶えとったけどDscf5781いくつかの急坂を下りていると、今度はこちらに接近してくる、3~4人くらいの男女ハイカー。ありゃ、さっきのグループの先発隊かの。ひょっとして、北方面へ下りるグループ宛てに、バスを移動させるんじゃなかろうかという妄想。

♒ つづき:十方山 瀬戸の滝口からピストン ④

2023年11月 7日 (火)

十方山 瀬戸の滝口からピストン ②

 結局、駄荷バス停からの往復がなくなって、しかも今回、瀬戸の滝をスルーすることにしたから、総距離10㎞弱に。そして、登山口のDscf5760標高は540mほど。山頂1328mまでの標高差は、800m弱。これなら、白木山駅から白木山へ上るほどじゃの。大丈夫じゃ。脚の調子もこのところ、まぁまぁじゃし、何とかなるで。そう楽観。

 さて、吉和インターから、その「駄荷」あたりを過ぎると、急に道幅が狭うなってきた。まるで、「ポツンと一軒家」へ向かうような山深い一本道。クルマ一台分じゃの。ときおり離合場所が設けられとるものの、対向車に出会うたら難儀そう。気をつけながら、進みます。何とか無事、目的の「瀬戸の滝」駐車場たどり着く。先着車が3~4台。まだ余裕はありそう。

 クルマを降りて、さぁ、出発。地図を見ると、出だしの標高差300mくらいは、等高線が詰んどる。相棒に、「しばらく急坂で」と告Dscf5768げます。滝の音を聞きながらやがて、尾根すじに乗り上げて進んでいくと、ややユルみはしますが、今度は谷すじを左に見ながら、斜面を縫うルート。道幅の狭いところや、進路を塞ぐ倒木などもあって、若干危ない。

 それでもしばらく上っていると、次の尾根すじに乗り上げ。ややユルくなって、気分は楽になりますが。それでも、ときおり急勾配。何とか乗りきって、やうやう、待ちにまった5合目標示。標高は1021mとのこと。山頂までの標高差は300m弱じゃが、距離は後2.65㎞。そこから若干、足場の悪い急下りが…。「それで、『5合目』にしとるんかも」と、相棒と共感。

 その後はいくつか、急な上り坂。下りてくる先行者2組とすれ違い。こちらは、クマよけに鈴を着けとるんじゃが、先の男女ペアはしDscf5769とらんかったな。後の男性ふたりからは鈴の音。県西部の山には、クマがよう出るらしいけん。用心に越したことはなかろう。そんなことを話しながら、上っていくと、等高線が大きくユルむあたり。標高1200を越えたかの…。

 高い針葉樹などが見あたらんようになって、開けたクマ笹の原。空も青うて、気分がエエのぉ。やがて、目じるしにしとった、遭難碑を左に入ったところに、チェック。さらに進んで、十方山(1313.8m)山頂に到着じゃ。時刻は11時34分。4~5人の先着ハイカー。あいさつを交わして、「滝口から上ってきたんですか」と問うと、是の返事。

 「これで、駐車場にあった先着車の乗員はすべてかの」。さて、もうひと踏ん張りして、北の1328ピークへ行かむ。右の方を眺めるDscf5770と、小高いピークが見えるけど、何となく、ちょっと遠いような感じ。じゃが、あれじゃろと、ピークで楽しそうに過ごしているグループを後にして、山頂標示柱のすぐ後ろにあった山道をたどることに。

♒ つづき:十方山 瀬戸の滝口からピストン ③

2023年11月 6日 (月)

十方山 瀬戸の滝口からピストン ①

2023年10月22日
天気:快晴
気温:16.9~27.6℃
湿度:26~40%
風速:0.3~2.4m/s(津田)

瀬戸の滝登山口9:34-五合目10:45-遭難碑11:34-十方山(1318.8)11:46-奥三ツ倉12:07-十方山(1318.8)12:30~12:42(昼食12分間)-五合目13:34-瀬戸の滝下山口14:32

 今日は調整日。相棒はOKじゃったが、孫Rは都合がつかんとのこと。それならば、ちょっとハードかもしれん十方山に挑戦してみるDscf5790か。2年ほど前の冬、夫婦が遭難して、翌日ヘリで救出された山。ヤフーコメントでは、「何であの山で…」というのが多かったけど、未踏の山。遭難の事実を受けとめて、慎重に歩を進めたい。

 じゃがこの山、公共交通機関でいくのは難しいんじゃ。登山口には昼前の到着で、帰宅は午後9時ころになりそう。そこで、トレーニング仲間、美尻道場のMSk師範にそれとなく、ポルシェの手配を頼んとったんじゃ…、じゃが、これがいつまでたっても、ラチが空かん。そこで、このところ相棒がゲットしたマイカーに乗せてもらうことに。

 これまでの相棒との山歩きは、こちらが何度か踏み固めたコースじゃったが、今回は一度も歩いたことのない未踏コース。それでもまぁ、何とかなろう。いっしょに挑戦じゃ。出発前、相棒に「吉和インターからで」と告げると、カーナビでは足らんかったらしく、すでに、スマフォで「瀬戸の滝」登山口までのルートをチェックしていたよう。

♒ つづき:十方山 瀬戸の滝口からピストン ②

2023年9月21日 (木)

大竹・黒滝山 反時計回り ④

 やがて、「谷分岐」とやらの案内標示板。これは覚えがあるぞ。南へ行くと大滝展望。そして、ここからすぐのところが「ビューポイDscf5529ント」になっとるので、行ってみます。左側がナメラ岩の大崖、前方には弥栄大橋。さてと、「谷分岐」に戻って、1号トンネル下山口へのルートをたどらむとしますが、見るからに急勾配。

 ロープをたどるところもあったりして、これが結構、続くんじゃ。かなり下りた感じがするあたりでようやく、あのすり切れロープのある岩場。ここが一番の難所じゃろ。ま、すり切れてない新しいロープもいっしょにあるので、大丈夫。但し、後ろ向けに下りざるを得ないところも…。この急勾配を、150mほど下りて行きます。

 勾配はややユルんできました。下り坂は風景がよく見えます。湖に浮かぶ小舟とか…。じゃが、まだまだ先は長そう。なかなか下山口Dscf5531にたどり着かんの。そんなことを思いおもい歩を進めているとようやく、国道186号線が見えてきました。そして、山道は第一トンネルの上を通って、まもなく下山口に。時刻は12時34分。

 停留所に向かいながら、黒滝山をふり返り、見上げてみます。いつかそのうち相棒と来るかもしれんと、駐車場もチェックしつつ…。そして、後飯谷バス停に着いたのは、12時49分。バスは13時07分発なので後18分間ほど、ハイキングバージョンの解除や温湿計のチェックなどしながら、しばし待つことに。

 やがてやって来たバスに乗り込んで、今日は気が向いたので、山歩きデータの書き出しに取かかります。ところが、バスの揺れが激しDscf5543い。文字をまともに書くことができんので、やめることに。バス車窓の風景を眺めながら、そのまま大竹駅に到着。それにしてもこの駅、駅周辺にはコンビニものうて、殺風景じゃの。

 駅舎に上がってみると、離れたところにあるファミマを見つけたけど、ちょっと距離があるで…。そんなことを思いつつ、ホームに出てふり返ってみると、駅舎外側階段の下にセブンイレブンらしきもの。ありゃぁ、開いとるんかどうか分からんの。近くに座っていた女性に聞いてみます。すると、階段を降りてすぐのところ、「便利がエエんよ」との応え。

 そうか、このところエレベーターばっかり使うとるから、気がつかんかったんじゃの。ま、またいつかそのうち、大竹駅を利用するこDscf5546とがあったら、行ってみよ。そんなことを考えとったら、両膝に装具らしきものを着けた女性。話しかける暇はなかったけど、膝の具合が悪うなっても、いろいろ方法はありそうじゃ。

♍ :(了)

2023年9月20日 (水)

大竹・黒滝山 反時計回り ③

 そしてやうやう、「桜サク」の祠。ここから弥栄湖を眺めながら、ひと息。さぁ、もう少し上ったら展望尾根のはずと、自らを励ますDscf5502けど、その前に487ピークを右に巻いて、森の中を進む道。じゃが、ルートは良好。やがて、大滝展望地465mに到着。ここから弥栄湖、白滝山などを、しばらく眺めて、先へ。もうまもなく、鞍部へ下りるポイントがあるはず。

 いくつかの山歩き情報を見ると、ここで若干北へ迷走したような奇跡。じゃが今日は、ようよう注意して、その轍を踏まんようにしよ。そう思いながら、歩を進めていきます。やがてしばらくして、ふと横を見たら、「黒滝山頂方面」と書かれた小札とテーピング。おっと、危うく行き過ぎかけたところじゃ。ふり返ってみると、見過ごした案内板があった。

 「ここなんじゃの」と、右にある浅い谷へと下りて行きます。やがて、前方のテーピングのある方向へ坂を上ると、大岩。その脇を通Dscf5514って尾根すじへ乗り上げます。そこからしばらく進むと、ようやく次の案内板。この途切れた太破線の方向がおそらく、「瀬戸内方面展望岩」のはず。そう予測をつけていたルートを、たどってみます。

 じゃがそれにしても、結構な下草とクモの巣。なるほどこのルート、点線にしとるのは、このためか…。それでも、ちょっとした段差のある岩場を下りると、展望の開けた丸岩。なるほど。おそらく、阿多田島であろう島は見えますが、今日は晴れてはいるものの、空の大半が白い雲に覆われているためか、あの双耳峰までは、よう分からんの。

 時刻は11時06分。気温30.0℃、湿度47%、風は穏やか。ここで予定どおり、オムスビとユデ卵で昼メシ。出発は11時21分で、15分Dscf5516間の昼食休憩になりました。若干遅れたかと思うとったけど、計画時刻と同タイム。この先は稜線トラバースで、その後は下りじゃけぇ大丈夫じゃの。そんなことを考えながら、稜線に上り返して、そこから先もしばし上り。

 やがて、第一トンネルへの下り分岐チェック。まもなく、黒滝山山頂。ここは林の中なので、スルー。それから、北展望地へと向うユル道。いったん下って再び上ります。たどり着いた岩の上から、若干角度の違う弥栄湖、そして白滝山を眺めます。白滝山の方が低う見えるで。黒滝山は標高559m。白滝山三角点は458.4m。

 この北展望地も、さほど変わらんようじゃから、なるほど、標高差100mか…。さて、下山にかかるか。今日のテーマのひとつ。これDscf5520をまともに下りれるかどうかじゃ。黒滝山山頂まで、ユル坂を下り上りして戻って、さっきチェックした下り口分岐に到達。さぁ、下山にかかるぞ。しばしの間、等高線の間隔が広めのユル坂じゃった。

♍ つづき:大竹・黒滝山 反時計回り ④

2023年9月19日 (火)

大竹・黒滝山 反時計回り ②

 そういうのがあると、記録自体の信憑性が揺らぐような気がする。ま、歩行速度は、マイペースと近いから、その辺りは信用しておこDscf5492う。それに加えて、前回の時計回りのマイ「里山探索」も、よくリピートして、留意すべきポイントもチェックしておきます。何しろ帰りのバス、13時07分の次は、15時07分なんじゃ。それでもエエんじゃが、長う待つことになるのは、イヤじゃの。

 とにかく前の便に、間に合わせるようにせむ。さて、大竹駅から坂上線バス。駅舎を降りてみると、出発時刻よりかなり早めに待機しているので、運転手に「後飯谷は?」と聞いてみると、行くとのこと。安心して席に着きます。大竹の街並みをめぐりながら、進むバス。青春時代の知り合いの家の近くを通るのは何度目かの。

 もう40年近く会うとらんけど、まだここに住んどるんかの。そんなことを考えながら、先へ。やがて、バスは後飯谷停留所。ここを出Dscf5494発したのは9時47分。おっ、ほぼ48分の計画どおりか。まだ記憶に新しい、この前下りてきたルートを上っていきます。だいたい分かるけど、いくつか分岐があるので、地図と案内標示をチェックしながら…。

 森の合間から突出した岩山を眺め、アレかのと思いながらまもなく、「後飯谷登山口」の標示を確認。山道へと入っていきます。等高線の間隔が広いはじめのうちは、割とユル坂。そして、右へ折れると、斜面を横切る幅狭の道に。それをやり過ごしたところに、あの「旧松本宅」の分岐。ここはもちろん、左の「滝鉢山」?。その上に黒滝山シールが貼ってある。

 そこから右にあった祠をスルーして、尾根道を歩いていくと、右遠方に瀬戸内海。おっ、ここか。あの山歩き情報にあったところじゃDscf5495の。確かに海が見える。さらに、大黒神島双耳峰らしきものも、ぼんやり見えたんじゃ。写真では定かに分からんけど…。あの情報、間違いじゃなかったんじゃの。じゃが、空の様子がいまひとつ納得できんような…。

 後から調べてみると、2021年12月1日の大竹の日の出時刻は6時58分。記録では、12月6日ということで、1分ずつ遅くなるとしても、7時04分。この記録の出発時刻は6時58分。そして、こちらとほぼ同じ速度じゃから、当該尾根には7時28分前後の到着で、あの風景かぁ。も一度その写真を見てみると、太陽は雲の間をある程度上っとるの。事実に間違いなさそうじゃの。ま、そんな結論に。

 さてと、歩を進めているとやがて、愉快な「オハチ山」入口の「ミス空山」人形標柱。「ここからが急坂なんじゃ」と、覚悟するや否Dscf5497や長いながいロープ。はじめのグレーのところは、あまり頼ることなく上ることができたけど、その次の黒ロープからは急勾配、これをつかまにゃぁ、上へ行けんで。

♍ つづき:大竹・黒滝山 反時計回り ③

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