宮島

2023年5月 4日 (木)

弥山 大聖院~もみじ谷 ④

 新緑のモミジが美しいことを、Rと共感しながら下りて行きます。すると、山頂展望台で見かけた、何となく、サッカー関係者じゃったよDscf4164うな覚えのある男性。走る子どもとともに、こちらを追い越して行きました。テレビで見たことがあるような気がするけど、誰なんかよう分からんの。特に、サッカー関係はの。まぁ、エエわい。そんなことを思いながら、「岩惣」前に至る。

 「まだこれから、ちょっとあるんじゃ」と、Rに言い聞かせて歩を進めていくと、香川県警の警察官が数人。ははぁ、G7関係なんじゃの。それからもしばらく歩いて、ようやく宮島桟橋にたどり着いたのは、12時56分。計画の13時22分より、ちょっと早う着いたの。そのまま改札口を通ってフェリーに乗り、まもなく宮島口桟橋。

 R一家にみやげ物をと、セブンイレブンで、もみじまんぜう。「みやげ物にはナナコポイントがつきません」との、店員からの忠告。ま、Dscf4167そんなことより、小銭をやり取りするよりエかろ。宮島口駅から13時34分発の列車に乗って、予定よりずいぶん早く帰宅することができました。今日はこれから、山歩きデータの書き出し開始。

♑:(了)

2023年5月 3日 (水)

弥山 大聖院~もみじ谷 ③

 その水が澄んどったんじゃ。よし、今日こそ挑戦してみようと、指を浸けて舐めてみます。じゃが、海の水のような塩辛さは、なかっDscf4152たで。危ないのすぐに、唾液とともに吐き出します。干満岩伝説は、ますます怪しうなったの。たまたま、それに前後して出会ったハイカーに、穴の位置を示したりはしましたが…。

 さて、ここから一気に山頂じゃ。今日は迷うことなく、上りきります。間近ですれ違ったアングロ人男女。どうもフランス語っぽい話し方じゃったんじゃが、これまでの条件反射で、「こんにちは」と交わしてしまいます。後から、「ボンジュール」と言うたら良かったのと思うたけど、それは後の祭り。その瞬間を逃したらもはや、せうがない。

 さてと、展望台へ上らむ。最上階は、360度見渡せる。天気も上々で、良い景色。ま、若干のカスミはあるがの…。Rは、さほど展望にDscf4154執着することもなさそうなので、2階へ下りて昼メシに。すぐそばに「他者」Rが居ったせいか、気をとられて、温湿計のチェックを忘れてしもうた。こういうことが、ようあるんじゃ。それでも、ゆったりとオムスビとユデ卵。

 さぁ、下山にかかるぞ。もみじ谷ルートじゃ。こっちは、ロープウェイからのウォーカーも多いからか、あいさつ交換の頻度が激減するんじゃ。汗して上り下りするハイカーと違って、街歩き感覚なんじゃろの。ま、人も多いから面倒くさいと言えば、面倒くさくもある。それでもときおり、あいさつを交わしつつ…。

 途中、中国語かハングル語っぽい言葉を話す人たち。よう聞き分けることができんかった。外見では、日本人も含めてちょっと見分けDscf4157がつかんのじゃ。ま、いずれにしても、日本語であいさつ。やがて、稜線分岐点へ。山頂からは、かなり下に見えていた獅子岩駅が、上の方に見えています。さて、ここからは下り。

 しばし岩階段が続きます。初っ端の曲がり角で、腰を下ろした男性。「疲れたかね。もう少しですよ」と激励。それからも、何人もの上りハイカーとすれ違い。やっぱり、アングロ人が多いの。下りていると、上ってきた親子連れ、どうもフランス語っぽい語尾が聞こえてきました。そこで、今度こそと「こんにちは」の後に、ボンジュール。

 そうつけ加えてみましたが、母親は通りすぎてしもうた。じゃが、その後についてきた女の子が、何やらウンウンと頷いてくれたよDscf4158うな気配。それからも長らく岩階段じゃったが、ときおりトラバースがあって、そこで脚の疲れを落ち着かせることができました。そしてようやく、紅葉谷公園の下山口のようなところ。

♑ つづき:弥山 大聖院~もみじ谷 ④

2023年5月 2日 (火)

弥山 大聖院~もみじ谷 ②

 軒に吊るされた行燈の絵は金魚ばかりで単調じゃの。そう思いつつ歩を進めて行きます。やがて、五重塔の丘を右に巻いて、紅葉谷公Dscf4140園への分岐を通過。久しぶりじゃけぇ、記憶が定かではないの。こっちじゃったかのと確かめながら、大聖院ルートへと入って行きます。進むにつれ、こっちで間違いないとの確信に。

 やがて、太鼓のようなものを連打する音が聞こえる大聖院を、川向う右にしながら、砂防ダム。先ほど、こちらを追い越した男性。トリイに手を合わせたり、スマホを眺めたりして、ユルユル歩いてたので、再び先に行かせてもらうことに。その先にいた、アングロ女性も追い越します。それからしばらく、階段を上ってたどり着いた休憩所でひと息、水分補給。

 そして、木の間からずっと、下の方に小さく見える宮島大トリイを背景に、Rの写真。さて、出発せむと足を踏み出したところ、ツルDscf4141っぱのアングロ男性が上って来たので、手をあげて、あいさつを交わします。彼もここで休憩するらしく、その後は追うてこなんだの。下りてくる親子づれ。子どもが先行。「元気ですね」と声をかけます。

 しばし上って行くと、もうひと組、親子づれ。同じように声をかけんじゃが、「(山頂まで)まだ大分ありますよ」との応え。それを聞いた分けじゃないんじゃがのとの思いはあるものの、「そうですか」と返しておきます。さらに階段を上っていると、左下でガサゴソという音。目を向けると、薄暗い谷にシカが一頭。それに気づかぬRにも、伝えます。

 そこからしばらく、左には大きなナメラ岩の上を流れる沢が見えてきました。さっきRが関心を示さんかった、白糸の滝の上流じゃのDscf4145。そこからも、階段をズンズン上って行くと、石積みの大きな砂防ダム。その手前の沢を渡って、対岸に。「白糸川1号砂防堰堤」の石板。この沢は、白糸川と呼んどるんじゃの。

 もう一度、今度は小橋を渡って、右岸。そこからもずっと階段じゃった。天まで続く分けじゃないから、いずれ終わると、Rには言うとったものの、やっぱり長かったの。そんな思いで乗り上げた、峠。今日は駒ヶ林はパスしてすぐに、仁王門側へと向かいます。次に乗り上げたところから、神社への階段がまだあるでと、Rに告げます。

 じゃが、そこに至るまでも、岩階段が延々と続く、結構ハードな上り。それでもやがて、その肩に乗り上げます。そして、しばしの石Dscf4149段を上ることに。ま、そうは言うても、ここは先が見えるんじゃ。「社」の左横のルートあたりから、何人かとすれ違いながら上って行くと、干満岩。今日も岩横の小さな穴には、水が溜まっとるの。

♑ つづき:弥山 大聖院~もみじ谷 ③

2023年5月 1日 (月)

弥山 大聖院~もみじ谷 ①

2023年4月23日
天気:快晴
気温:18.7~25.1℃
湿度:32~63%
風速:3.0~6.0m/s(大竹)

宮島桟橋9:45-大聖院登山口10:07-仁王門10:56-弥山11:13-11:32(昼食19分間)-もみじ谷下山口12:31-宮島桟橋12:56

 孫のRと約束していた、今年春の弥山行。ねん挫した右足の痛みも、かなり癒えてきたところなので、予定どおり進めることに。それDscf4159にしても、終盤で悪くなりはせんかとの心配があるので、しっかりとテーピングしておきます。2019年11月20日に、大元公園からもみじ谷へと歩いて以来の久しぶりの宮島。

 揺れる列車の中で、Rが高い吊革を持たむとします。そこで、近くのドア傍手すりが持てるように体勢を入れ替えたところ、補助席に座っていた女性ふたりが立とうとしたので、お礼を言って制止。何でかの。こっちが相当な年寄にでも見えたんかの。彼女らも、そこそこの年齢には見えたけど…。分からんの。ま、その後しばらくして、空いた席に座ることができました。

 さてと、JR宮島口駅で降りた乗客には、アングロっぽい人たちが目立ちますが、フェリーでは半分以上が、そうではないかと思わせる勢い。宮島の桟橋に乗り上げてからも、周囲は…。さて、「宮島桟橋」の建屋を出てから、町屋通りへ向かう坂道。結構な勾配じゃのと思いつつ、トンネルを潜り、要害山を右に見て進んでいきます。

♑ つづき:弥山 大聖院~もみじ谷 ②

2020年1月 2日 (木)

弥山 大元公園~もみじ谷 ③

 自力で上ってくる人たちには、あいさつを交わしたくなります。ただこれも、あまりの人数になると、辟易してきますが、マナーじゃろうの。035_20191228191601 かなり下ったあたりで出会った男女ハイカー。男性が、「もうそろそろ、(稜線)分岐点じゃろ」と言っているのがきこえました。「まだ先ですよ」と告げますが、聞く耳を持たぬよう。

 ま、山歩きはおのずと自己責任。そう思っているとまもなく、先ほどの男性の、がっかりする声が聞こえてきました。但し、それからもかなりの道程。あの男性の願望もわからんではないな。その後、早くも音を上げながら上ってくる若者の集団をやりすごして、前を下りていく女性ハイカーに追いつきます。

 その人とほんの少しばかり、ヤマ談義をしながら歩くことに。2度ほど滑ったとのこと。そこで、石段の状況を見ながら歩くことを勧めたけど、たぶん、大きなお世話じゃったろのぅ。先行して、やがて、もみじ谷下山口。人が多いで。さっきの女性が言っとったけど、温暖化で紅葉がいまひとつとのことじゃが、なるほど。

 真っ赤になっている葉の木もあるけど、全体としては、「いまひとつ」の感が免れんのぉ。四の宮神社を通って、岩惣の前。やがて、町家通012_20191228191601りに戻ります。そして、たどり着いたJR桟橋には長蛇の列。切符を購入したりしている間に、列はなくなりました。改札員に聞くと、まだ乗れるとのこと。

 駆けつけると、列の最後尾。そして二階客室に上がることに「虜」になっている乗客を横目に、一階デッキに空いた席を見つけて、座ることができました。温湿計をチェックしますが、まだその気になれず。船窓から見える山々を同定しながらすごします。そして、列車に乗り換えて、山歩きデータの書き出し。

🚢 :(了)

2020年1月 1日 (水)

弥山 大元公園~もみじ谷 ②

 ルートは、はじめのユル坂から階段に移行します。一本道なので安心。そう言えば、途中に大岩があったはず。なかなかじゃったが、よう008_20191228191601やく、目の前に現れてきました。七町目と八町目の間、ピークが十丁目だとしたら、かなり上の方になりますが、まだまだ、石段は続きます。ところが、「町目」は、十を越えて来ました。

 こりゃぁ、あんまり基準にはならんの。まぁ、黙々と上るだけ。そして、十七町めを過ぎたところでようやく、乗っ越しに到達です。ここからは、稜線道。しばらく歩いていくと、駒ヶ林ピークへの上り口に。はっきりと計画はしていませんでしたが、ここに寄らんわけにはいかんじゃろ。乗り上げてみると、晴ればれとした大展望。

 男性が2人、きょう初めて出会うハイカーです。1人とはあいさつを交わしますが、もう1人は異邦人のよう。少し離れた北側で、自分の世016_20191228191601 界に入り込んでいるようなので、声はかけませんでした。景色を堪能して、さてと、弥山に向かうか。こちらも、大半は石段のルートを下りて行きます。仁王門前の、色づいた葉が美しい。

 そこから、山頂をめざします。三々五々降りてくるハイカー。一人ひとりと、あいさつを交わします。人数が多いので、ちょっと面倒になってきますが、マナーと思って続けます。干満岩のところで、夫婦ハイカーと、穴の位置について、ちょっと立ち話。そして、ようやく弥山ピークに乗り上げます。11時35分でほぼ予定どおり。

 展望台にも人がいっぱい。かなりの部分をアングロ人が、占めているようです。2階のベンチへ下りて、衣服の調整に若干手間取ったりし018_20191228191601ましたが、ここで昼食。いつものオムスビを食べていると、大きな爆音とともに、2機のプラウラーのような戦闘機らしきものが、通り過ぎました。すぐ近くにいた男性も、立ち上がって空を見上げています。

 他の来山者たちは、生活音でも聞いているような平然とした様子。それから今度は、低い雲の上を飛んだのか、姿は見えぬものの大爆音が2回しました。宮島上空を飛ぶ訓練というのは、これなんじゃの。さてと、下山にかかるか。それにしても、わざわざ平日の今日、上ってきたのにもかかわらず、人が多いの。

 山頂の上り下りは、人の滞りができるほど。その先、ロープウェイのある獅子岩までは、程度の差こそあれ似たような状況。もはや、あい021_20191228191601さつをする気がしません。そしていよいよ、もみじ谷ルートへ下りていきます。12時台なので、下山者にはほとんど出会いませんでしたが、その後、次々と上ってくる人ひと。

🚢 つづき:弥山 大元公園~もみじ谷 ③

2019年12月31日 (火)

弥山 大元公園~もみじ谷 ①

2019年11月20日
天気:曇り一時晴れ
気温:11.7~18.6℃
湿度:41~51%
風速:2.8~6.2m/s(大竹)

宮島桟橋9:45-大元公園登山口10:10-大岩10:37-稜線乗っ越し11:09-駒ヶ林11:18-弥山11:35~12:00(昼食25分間)-もみじ谷下山口12:47-宮島桟橋13:09

 このコース、だいたい昼前からの出発に設定していました。ところが、今回はすぐ三日後の土曜日にも山を歩くことにしたので、できるだ002_20191228191601け疲労を残さないよう、ショートコースのまま挑むこと。おそらく紅葉の時季、宮島の場合、平日に行くのが適切じゃろ。ちょっとゆっくりしすぎて、予定時刻ジャストで出発。

 少しばかりスピードアップして、西広島駅へ。すると、十分間に合うどころか、ひと便早い9時02分発の列車に乗り込むことができました。座席の空いていた、6両編成の先頭車。外国人が多いのぉ。彼らも、もみじ狩りか。さてと、こちらは、フェリーに乗り換え宮島桟橋で降り、大元公園へと向かいます。

 今日は、アセビ歩道を通ってみむ。入り口を探し当ててみると、どうも、多宝塔への階段と同じらしい。合流点を右へ進みます。向こうから歩いてくる人たちと、あいさつを交わしながら、見覚えのある階段に。これを下りたところが、大元公園。久しぶりじゃのぉ。シカを撮影している人を見ながら、やがて、登山口。

🚢 つづき: 弥山 大元公園~もみじ谷 ②

2019年1月 3日 (木)

弥山 博奕尾~多宝塔 ④

  その先は切れ落ちた斜面。しかし、その下の方には、道のようなもの。こりゃぁ、行026_2 けんこともないけど危ない。それに、こんなところは記憶にないで・・・。ちょっと、戻ってみようて。先ほどの大岩近くのテープから右を見ると、シダっぽいけどちゃんと道が続いとるじゃぁないか。何で、左に行こうと思うたんじゃろ。

 「まぁ、エエ。それを深う追究してもせうがない」と、ズンズン下りていきます。稜線から下へ向かう道は一応、尾根を巻いていること確認しながら進みます。薄暗い森になったり、滑りやすい剝きだしの砂地になったりを繰り返しながら、まだかのまだかのと思いつつも、何とか多宝塔下山口にたどり着きました。

 ここからは幾分速足。しかし、五重塔下のトンネル前で、ボーダーシャツの青年に030 追い抜かれてしまいました。しかも、少しずつですが、距離が開いてきます。ま、こちらはマイペースで行灯に書かれた文字を楽しみながら歩いていきます。いつのまにか、ボーダー青年の姿が見えなくなってしまいました。

 ところが、宮島桟橋の改札口で並んでいると、隣にその青年。「歩くのが速いね」と問いかけると、「そうでもないですよ」といった風な応え。「トンネルの前で追い越したろ」と言うと、それは覚えていたようです。ま、それ以上話をする気はないらしく。こちらも、こだわりはないので、彼はフェリーの上へ。

 こちらは、1階の展望客室へ。宮島口桟橋へ着いてから、一気に駅に向かいま032 した。なんとなく、さっきの青年のことが気にはなりましたが、宮島口駅のホームに出ても一向にその姿は見えなんだで。古い言葉で言えば、「マイカー族」か。あるいは広電派か。ま、お互い通りすがりの人間、どうでもエエんじゃが・・・。

:(了)

2019年1月 2日 (水)

弥山 博奕尾~多宝塔 ③

 ここから急な岩場が続きますが、何とか乗り切って、乗り上げたのがロープウェイ010 獅子岩駅手前のトイレの横、便所臭い。これまでと、ちょっと違うの。「右の尾根に上るのが、これまでの道か」と、ふり返って思います。獅子岩駅。ま、せっかくじゃから、数人のロープウェイ客に混じって岩場からの展望を楽しむか。

 さてと、次は弥山じゃ。植物観察をしている数人のグループ。その背後を通り抜けます。すると、「元気がエエねぇ」と、こちらのTシャツ姿を指摘する声。「上ってきたら暑い」と返しておきます。弥山本堂までは、若干の上り坂はあるものの、ほぼトラバース安楽道。「漫ろに」歩いている人が多い。

 ところが、さらに山頂へ行くには急階段が続きます。これでもか、というほど。今日011 は特に、長く感じます。それでもようやく、広場に到着。もうひと息、展望台へ。周囲の風景を楽しんで昼食に。気温12.6℃、湿度49%。風があるので、少し寒い。2階に下りて準備していると。ベンチの向こう端に美しき人。

 鼻が突き出した非アジア系の横顔。気にはなりますが、離れているので挨拶もせず。オムスビを食べ終えて出発します。干満岩のある西側の下山道を下りていきます。途中、庇のようにせり出した不思議な岩があります。下に地蔵が置かれていますが、周囲は荒れ放題。これを観光スポットにしたらエエのに。

 そして、手すりが壊れたままの大日堂の階段を下りていきます。よう考えてみ016 たら、これだけ外国人観光客が増えとるのに、これを修復できんのじゃろうか。それぞれ、管理者には都合があるんじゃろなぁ。ま、こちらは廿日市市の観光行政とは何のかかわりもないので、どうでもエエんじゃが。

 仁王門方面へ向かう階段は、腰の痛みがあろうとなかろうとスタスタとは歩けんで。奥の院向こうの突出したピークなどを眺めながら、峠へ下り立ちます。さてと、今日は予定どおり駒ヶ林へ。はじめはユル坂、そして摸木階段が続くのは、勝手知ったるルート。大元ルートとの分岐を右に上ります。

 しばし急登。乗り切った岩の上は無人。弥山展望台から見たときには、十数人の023 人影のようなものが見えたけど、あれは錯覚じゃったんじゃろうか。もちろん、こちらが向かっているうちに、いずれかへ下りたということも考えられますが・・・。ま、こんなことを、あれこれ推理しても詮無い。

 岩船岳などを眺めながら、ひと息。さてと、下山にかかるか。新しいテープもあって、大丈夫。下りはじめの岩場には、ちょっと段差の大きなところや、岩の間を急降するところもあったりします。途中、何を思ったのか、大岩の下を巻いて、さらに道のようなものをたどって尾根横を前へと、トラバースしとったら、途切れてしもうた。

つづき: 弥山 博奕尾~多宝塔 ④

2019年1月 1日 (火)

弥山 博奕尾~多宝塔 ②

 母が元気なころ自分で作った口座なので、どの印鑑なのか分かりません。い002 くつか試してみましたが、サッパリ。そのため、仕方なくこちら名義の口座を作ることにしました。そのために、早う帰らんといけんようになったので、30分ほど早めの出発。何しろ、銀行の窓口は15時までじゃけんの。

 ということで、西広島駅8時20分発の便に乗ります。おそらく、予定していたフェリーに乗って、宮島桟橋に。そこで所要を済ませて、9時25分に出発します。今日こそ、博奕尾ルートから上るぞ。岩惣手前の林道から上ることもできますが、グーグルマップでチェックしていると、ロープウェイ駅前から行けるで。

 もみじ谷まではOK。封鎖されている四宮ルートの入口などをチェックしながら、004 ロープウェイもみじ谷駅の間近に迫ります。林道口が見えましたが、もうひとつ上にあるような気がしたので、駅の山側に入る道を進まんとします。そころが、右にカーブして細くなっています。こりゃあ、違うで。

 さっきの林道へ引き返してみよう。すると、そこからすぐに、包ヶ浦への分岐がありました。見慣れた谷筋。これじゃ。何とかセーフ。摸木階段が続きます。この道、前回下りたときは、一部流れとったはず。そう思いながら上っていくと、まもなく、土嚢と、いかにも応急手当といった、木を二本組み合わせた階段。ここじゃの。

 薄暗い谷を抜けて明るい斜面に出ました。尾根に乗り上げむとすると、何やら、キ006 ラりと光る金属の長い棒をもった男性が稜線を通り過ぎました。いったい、何じゃろ。乗り上げるとすぐに、その男性。何やら木を摘んで背負い袋に入れていました。そこで、伐採ですかと、トンチンカンな質問をしてしまいます。

 そうじゃないとの答え。左のコブから出てきたので、向こうにも道があるのかと聞いてみると「杉ノ裏」に行き着くとのこと。そうそう、そう言えば、向こうに下りたことがあったか。すっかり忘れとったが、確か、行き着いた先はヤブっぽかったような記憶。包ヶ浦から抜ける林道に出るんじゃったはず。

 そのことは言わなんだが、その男性、しきりと弥山へのルートを教えてくれむとす007 るので、「ここは、何度か上ったことがあるので大丈夫」と、柔らかく返しておきます。さてと、こっからじゃ。緩急を繰り返しながら上りますが、全体的にはユルめ。榧谷駅に近づいたところ、鷹巣山砲台ルートはどこじゃったかの。

 それを探しながら、歩きます。すると、新しいテープの張られた木が2本。ま、いつか歩くことがあるかもしれんの。まもなく榧谷駅。相変わらず、駅下のガードを抜けます。駅で待機しているカゴには、子供を含む数名の乗客。眺めても、目が合うことがなかったので、右の斜面をそのまま、上りにはいります。

つづき: 弥山 博奕尾~多宝塔 ③

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