阿武山 別所団地~七軒茶屋 ③
これを乗りきって、コブに乗り上げます。そして、鞍部へのユル坂。「さて、この次かの」との予測どおり、やがて、粘土質の急坂に。じゃが、これも、しっかり靴先を踏み込んだら何とかなるで。滑らずに上ることができます。もちろん、ロープや岩角を使っての3点キープは忘れず。使えるものは何でも使う、ジャッキーチェン方式じゃ。
そして、息を切らしながら上っていくと、上にハイカーの姿。「おっ、山頂か」。その期待に違わず、たどり着きました。さっきから、続いとった大足の靴跡は、どうもこの人のじゃないらしい。北東ルートから歩いてきたというと、驚きの声を上げとったからのぅ。「雪が新しかったから、しっかりと踏めば、さほど滑らんかった」
そう言うても、称賛の声。まぁ、それはそれ。確かに難儀して、上っては来たんじゃ。山頂広場には、その人も含めて4人の男女パーティ。11時38分じゃった。彼らが丸太ベンチを占有しとったので、こちらは山頂標示の前に立って、オムスビを食べる。すると、「申し訳ない」との声。ま、積雪のあるときは、座らんことも多いから、どう言うこたぁないんじゃ。
どうも、彼らはこれから昼飯にするらしい。それにしても、さっきから降り続いとる雪は、止みそうにない。そんなことを話して、下山ルートへと出発。女性ハイカーのひとりが、アイゼンを着けているのが目に入りました。彼らが上ってきたチップルートは南側、その必要もなさそうじゃが、人それぞれじゃ。
ま、それにしても、アイゼンは無暗につける必要のないことが、この間の経験でよう分かった。だいだい、着脱が面倒なんじゃ。できれば、着けずに済ませたいもの。持ってくるのも重たいし・・・。じゃが、必要な場合もあるじゃろうから、致し方ないがの。さてと、チップ道、下りるにしたがって、残雪の量も減ってきました。
やがて、梅林小下山口。ここまでも、その先も、斜面を蛇行するルート。そして、鳥越峠が近くなったかと思うあたり、「子供」が上ってきました。「ひとり?」と問いかけると、「そうです」との返事。その受け答えで、この人はおとなの女性と判断。「気をつけて」、「ありがとうごいます」と、すれ違います。
それから、封鎖されたままの西ルート分岐をやり過ごして、ようやく鳥越峠。さてと、これを南へ。されど、記憶にあったほど険しくはなく、坦々じゃが、長い道程。やがて、広い谷に出て、左に崩落谷を眺めながら、階段を下りて、その沢の対岸へ上ると、砂防ダムへ続くトラバース道。
ここもまだ、重機が作業中の状態で置かれとるから、工事中なんじゃの。今日は正月2日じゃけぇ、誰もおらんが・・・。適当なルートをたどって、道路へ下ります。そして、今回も、いまひとつ、七軒茶屋駅へのルートは、釈然としませんでしたが、何とかたどり着いたのは、計画より20分余り遅い13時06分。
♋ :(了)
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