黄金山 時計回り ②
その前に、左に安易な巻き道のあることを伝えてしまいます。するとMは、「向こうの方が良い」と言い出す。「あっちは、道路に出て大回りになるから」と、予定どおりまっすぐ進むよう促します。しぶしぶついて来るM。そこからは、山を歩きつけない者にとって、超ハードだったらしく、這うようにして登ってきました。
そして、モルタルフェンスにたどり着いたときには、もはや立腹状態。「もう帰る」と言いだす。「すぐに山頂じゃから」と宥めて何とか、展望台に乗り上げます。この360度の展望で気が晴れるのではと、期待していましたが、さっきの登りが相当堪えていたらしく、その怒りは治まることなし。もはや、手がつけられないことに…。
定かに覚えていませんが、確かここで短い時間、昼メシをとったような…。そして、Mは、当初計画していた山道ではなく、車道を歩いて帰ると主張。Aによると、帰路はスマホで分かるらしい。そっちは遠回りになるし、急坂はわずかと声をかけますが、もはや、その意思を覆すことはできそうもない。そこで、別行動をとることに…。
Mは、速足で先行。たぶん知らんじゃろう下り口を、通過する姿。こちらは、そこから下りて進みます。確かに、ここも急坂じゃけど、ほんの少しの間だけなんじゃ。若干の緩急を経て、やがて階段の日宇那下山口。老人ホームの前を過ぎて、小川沿いのモルタル道。住宅地を下りて、南区スポーツセンターめざして、西へと進みます。
楠那中学校生徒会スローガン「海闊天空」をチェックして、ゴールにたどり着きます。やっぱり、Mの自転車はそのままある。ここで待っても、その気分は変わらんじゃろと、Aと相談して、先に帰ることに。別れた時点で、その場合のことも、Mと合意していたので、見切りをつけることに、迷いはありませんでした。
それにしても、自転車での帰りも長い道程。やうやうたどり着いたけど、そんなことで、こちらの気分もスッキとはせんの。ほんの足休め程度に思うとったけど、山を歩きなれん人には、ハードじゃったんじゃの。Aや孫Rとも違うところを、よう考えにゃぁいけんかったかの。多少大回りになっても、もっとユルいコースにすべきじゃったかと、反省することしきり。
♋ :(了)
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