金輪富士 ②
「ちょっと鬱陶しいのぉ…」と、いろいろ考えてみます。そこで、市営宇品桟橋近くまでバスで行くことにせむ。さらに、コースも最小限のポイントのみにしよう。そう決めて、気分を楽にします。そういうことで、バスセンターから「元宇品口」へのバス。まず、これに乗ります。やがて、たどり着いたバス停から、港沿いのルートをたどって、市営宇品桟橋へ。
ナビタイムでは、大回りのルートを示しとったが、直観どおりまっすぐ行けました。そこで、待機しとった船に乗りこみます。波をけって到着した金輪島桟橋。そこからオカへ上がります。10時00分に出発。なるほど、通行止めになっとるところもあるのぉ。じゃが、それを示す黄線の外側を進めば南ルートへも行けそうと、歩を進めてみます。
もし咎められれば、そのときは退散すりゃぁエかろう、そう覚悟して…。すぐに分岐がありましたが、これは山手の方の道路じゃろと、しばらく直進します。そしてしばらく進むと右に曲がってやがて、寮のような白い大きな建物が、2つ。その向こうへ進んでみたけど、行き止まり。おかしいで。そこで、建物の初めまで戻ってみたけど、やっぱり道らしいものはありません。
よし、建物の裏側をチェックしてみむと探ってみたんじゃが、やっぱりダメじゃ。せうがない。さっきの先端から山へ向かわむ。そこで少し谷の下段にあった踏み跡のようなものをたどってみます。おっ、これは何とか行けるで。そう思って、道のようなところを選んで、右上をめざします。やがて、枝尾根へ乗りあげたんじゃ。
それから、長いながいカン木漕ぎの上りじゃたんじゃが…。それからの記憶が、ハッキリせん。どうも後から、歩いたルートをグーグルマップなどでチェックしてみると、あの寮のような建物は、かなり北側。その先端を回って山へ入ります。上り着いたのはどうも、114ピークじゃのうて、もひとつ北側のよう。どおりで、その先が結構長かったんじゃ。
コンパスをチェックして、南へと向かいます。この先、ユルいはずと思うとったけど、ここまでの勘違いのせいか、必ずしもそうではありませんでした。鞍部に向けては、結構な急降。さらにそれから、金輪富士へ向けて、ときおりあるカン木・シダヤブの急坂も。鞍部からの標高差は70mほどなんじゃが、これが結構堪えるんじゃ。
ヤブを凌ぎつつ、2~3回コブ登りもあったような…。それでもようやく、金輪富士ピークにたどり着きました。時刻は11時47分。気温10.7℃、湿度40%。林の中なので、木々の間からまばらに海の青が見えるくらい。ここで計画どおり、昼メシ。ちょうど良い高さの岩の上に座って、オムスビとユデ卵を食べます。
♎ つづき:金輪富士 ③
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