籐ノ木山 ③
このあたり、ルート地図では等高線が詰んで、かなりの急登のようになっとるけど、実際にはそうでもないで。ま、そうは言うても、三点キープせにゃぁ登れん岩場もあるんじゃ。さて、このルート。登山口11時20分の通過で、藤ノ木山山頂には、すぐの11時53分到着という計画。じゃが、歩き進めていくと、「山の向こうはぁ山なのかぁ~♬」。
『石北垰 』の歌詞のように、次から次へと新しい盛り上がりが出てくるんじゃ。しかも、ルートはあるものの、鬱蒼として湿ったシダ藪。そしてときおり、サルトリイバラ。これには触れんように気をつけますが、二重三重に進路を妨げられると、如何にせむ。前腕に切り傷を作りながら…。「このくらい」とは思うものの、痛いで。
それにしても、行けどもいけども、たどり着かんのじゃ。かなりの時間を費やしたような気分。それでもようやく、三角点のある山頂に到達。藤ノ木山の山頂標示は見当たりませんが、この先には、これ以上高いところはなさそう。よし、ここで昼メシじゃ。時刻は11時59分。ほぼ時速1.73㎞/hで計画しとった時刻じゃの。あんまり速うは、歩いとらんで。
気温21.4℃、湿度49%で、風は穏やか。じゃがそれにしても、ここは林に囲まれとって、ほとんど風景は見えんが…。ま、それはそれじゃ。ゆったり休憩。さて、後半コース。結構、急な下り坂じゃが、幸いなことに下草は少なめ。もちろん、サルトリイバラも、ほとんどないの。じゃが、この先、気をつけんといけんらしい。
ネット情報によると、スポーツセンターとやらへの紛らわしい下山道があるとのこと。そんなことを考えながら、歩を進めていくと、危うく直進しかけましたが、戻ってみると左側ににぎやかなテーピング。「たぶん、こっちなんじゃろのぉ」と、半信半疑ながら、そっちへ下りてみます。すると、下へ向けてテーピングが続いとる。
下りていくと、鉄塔。その先にも道が続いとる。これは、補修ルートなんじゃろの。そんなことを思いながら、やがて左右二分岐。どっちに行きゃぁエエんじゃろか。計画ルートからしたら、左じゃの。そう判断して、進みます。この道、どうも藤ノ木山の東裾をたどっとる様子。急坂を下りて沢を渡り、急斜面をたどる。それを繰り返すこと、5~6回。
そして、鉄塔から先の道探しに難儀します。それをのりこえてしばらく進むと、また左右分岐。左は相変わらず、斜面伝いのように見えます。右は尾根伝いに、たぶん、予定している谷すじへと向かうような感じ。よし、ここで右へ、ルート変更じゃの。コンパスチェックしてみると、何と、北へ向こうとるで。
♑ つづき:籐ノ木山 ④
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