福島川跡をたどる ③
何やら、消防隊員らしき若者たちが、救助訓練の後始末をしている様子。後ろから走ってきたひとりが、あいさつの声をかけてきたので、返します。そのジャマにならぬよう歩を進め、川端の岩積みに腰を下ろして休憩。突き出したところもなく、ちょうど横になるのに適した場所なんじゃ。ここでも眠気…。別に急ぐこともなかろう。
後からチェックしてみると、15時00分まで仰向けになって、何と158分の大休憩に。お陰で、帰宅して鏡を見ると、一杯ひっかけたような赤ら顔になっとったで。それにしても、いったん長休憩に入ると、再び歩きだす気分に切りかえるのに時間がかかってしまう。それでも、いずれ起きにゃぁならんのじゃと己を戒めて、出発。まぁ、何とかなろ。
警察犬の騒ぐ山手橋の下を通って、西大橋の手前から階段を上り、土手道路を乗りこえ、再び街へと下りていきます。西大橋は高速道路の導入路なんで往路と同様、半高架になっとるから、通れるところが限られるとるんじゃ。ここと思うところを選んで「西岸」道路に出たつもりじゃったが、ふり返ってみると、特養ホームの前をそのまま来とった方が早かったの。
そう思って歩を進めていきますが、町名標示を見ると、左右とも「小河内」。これでエかったんかの、という疑問。ず~っと向こうに見える大きなビル。あれは、福島病院かそれとも西区役所か。歩いているのが、果たして、「西岸」になるのかどうか。それを、ちょっと通りすぎてしもうた家の前で草刈りをしていた年配男性に尋ねてみることに。
そこまで戻って、こちらが「福島川」の痕跡をたどって歩いていることを伝え、聞いてみると、どうもそれで間違いないらしい。そして昔、西郵便局のすぐそばに住んどった4歳のころ、陸軍関係の工場を造るからと立ち退きになったとかいう話も…。その人から、「探検、ご苦労さま」と、少しばかり揶揄っぽい激励を受けて、先へと進みます。
途中、予想外に見つけたセブンイレブンで、麦飲料。元気をつけて歩いていきます。やがてその先、よく自転車で通る道になってきました。進んでいくと、福島病院の横。平和大通りを渡って、西区役所の横を通り抜けていきます。しばらく南下して、さらに集合住宅の前を右に曲がると、公園。向こう側は封鎖されているよう。
そこで、その手前を右に折れると、福山通運らしき大きな建屋がありました。確かこのあたりが、「西大橋」の西詰じゃったはずなんじゃが、何の痕跡もないの。やがて、放水路の土手に接近。旭橋手前の階段を乗りあげて、横断歩道。これを渡って、国道2号線を通過します。そこからは、土手道を通るクルマに気をつけながら、数十メートル。
♎ つづき:福島川跡をたどる ④
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