女生城山 ③
そこで、岩のそばにあった草の上に座ることにしました。おお、これなら何とかいけそう。ここに落ち着いて、オムスビと半熟タマゴを食べます。それにしても半熟は食べにくいのぉ。このところ、これしか売っとらんのじゃ。自分で茹でた方がエエかの…。そうじゃ、前の日に茹でて、冷やしておきゃぁエかろう。
食後に周囲の風景を堪能して、下山にかからむとします。下り口は確か、左手にあったはずなんじゃが、こうカヤが茂りあげとったんじゃ、分けわからんの。あちこち探しまくって、やうやう階段道を発見。ロープを手繰りながら下りていきます。こっちも山頂直近は急坂なんじゃ。やがて、亀石。これを下から見ると、どうなっとるんか。
今日は方向を変えて、ようよう眺めてみます。なるほど、こっちから見ると、亀頭とは無関係なんじゃの。それからしばし。やがて、勾配はユルみ、まもなく、「子生城山」485コブへ。ちょっと、この木陰でひと息。生城山ピークでは、何となく落ちつかんかったからのぉ。さて、南前方に見える高みが、女生城山じゃろ。そう思いながら、足を踏みだします。
やがて、垰分岐にさしかかります。ここに、子生城山への案内はありますが、女生城山のことは、何もないで…。じゃが、この先であることは間違いない。この小コブのヤブを乗りこえて下りたところに、テーピングのあるルートらしきもの。ここが、女生城山ルートの起点なんかの。そう思いつつ、右にあった踏み跡をたどってみることに。
じゃがその先ほぼ、かん木ヤブ。それでも、テープのようなものがチラホラあるので、それをたどりつつ。やがて乗り上げた尾根すじ。どうやら右側に、まだ先がありそう。こりゃぁ、突きつめてみにゃぁなるまい。そう思って、歩を進めていきます。ときおり、道のようなものがあったり、プラポールがあったりするので、それを頼りに…。
斜めになっている、枝の突き出した大きな枯れ倒木。「これを覚えとこ」と思いながら、上っていきます。なかなか着かんのと、思いおもい…。ようやくたどり着いたピークらしき岩場。標示らしきもんは何もないで。これじゃぁ、苦心惨憺して上ってきた甲斐がないのぉ。ネット情報に「女生城山」の言葉はあるんじゃが、上ったというレポがほとんどないんじゃ。
ま、今度ここに上るとしても、時計回りでの記録をつくるためだけじゃの。面白味はないで…。さて、そんなことを思いおもい下りていきます。あの枝倒木をチェックしたりして、順調に復路を戻っとったんじゃが。おそらく、寸前の尾根で右にカジを切ってしもうたんじゃ。あったはずのテープは見当たらんかったの。
♉ つづき:女生城山 ④
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