水尻ベイサイド遊歩道~坂駅 ②
そんなことを考えながら、左にあった住民用道路を上っていきます。この上に知人の家があったんじゃが…。ずいぶん前の夜、クルマでいっぺんしか来たことがないから、その場所も判然とせんし、その名前もさだかに浮かんでこんのぉ。そう思いつつ上っていると、「そうじゃ。HRNさんじゃった」と思い出します。もはや、存命かどうかも、よう分からん。
そういえば、ずっと前に、死亡記事が出ていたような薄い記憶。さてと、いまさら如何ともしがたく、それはそれと、山道を上っていくと、右への分岐。「水尻口まで220m」との標示板。、「水尻口まで」というのが、よう分からんけど、こっちへ行ってみむ。左側の道は、どうもハッキリせんからの。そんなことで、道は右から山沿いに上っていきます。
左を見おろしてみると、あの曲がり角から何やら階段道が見えますが、このまま上れ!。歩を進めていくとやがて、建造中か、数人で作業している砂防ダム。そして左に、ジュラルミン階段が…。これがルートなんじゃ。山歩きのページをチェックしたときにあった光景。これを上っていると、砂防堰堤下。何やら農作業していた夫婦が、テントで休憩中。
あいさつを交わしますが、沢を隔てて話をするにはちょっと遠い。そのまま上って行きます。すると、次の砂防堰堤が…。坂町は大きな被害に会うたからか、念入りに造っとるんじゃのぉ。本来あったルートを目で追いつつ、金属板の階段を上って行きます。やがて、若干下っておそらく、本来の遊歩道に戻ったところ。その先に新しい木造の小さな段。
それを乗りこえると、やや急な坂。コケは生えとるけど、滑りはなさそう。上りきった鞍部、左が高台のような…。はぁ、これが「170」ピークなんかのぉ…。そう思いつつ上ってみると、171展望東屋。確かに眺めはエエが、座るところが…。左側の草茫々の中に、ベンチが見えるけど、あそこまで行って、座る気にはならんの。まぁ、せうがない。
それにしてもここまで結構、暑うて難儀じゃった。全身、汗びっしょりじゃ。しばし、眺めを楽しみながら休みます。さてここから、上条分岐じゃ。斜面トラバースの遊歩道なんじゃが、左側は切れ落ちとる。ここは、ムシがまとわりついてくるんじゃ、さっき、ムシよけスプレーをしたんじゃが、汗をかいた顔の周りに…。
ま、噛むようなのはおらんのじゃけど、うるさい。それでもようやく、植田分岐を過ぎると墓地、そして、上条分岐に。ひと息ついて、よし、もうすぐじゃと、そう自らを励まします。じゃがこの上り坂から、道はやや草っぽうなってきたで。ずっと前、脱水症になって、このあたりで難儀した経験があるんじゃ。それが身体に蘇ってきます。
♊ つづき:水尻ベイサイド遊歩道~坂駅 ③
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