生城山 時計回り ③
そう思いつつ下りていく、滑りやすい急坂。ロープが途切れてもしばし、段差もある急勾配が続きます。その艱難辛苦を耐え忍びつつ、しばらくすると、ようやく治まってきはしましたが、まだまだ…。それからも辛抱を続けていくいちに、やうやう幅広のユル山道に。じゃがこれからの道程、結構長いんじゃ。まだかまだか、という気分に。
ひょっとして、方角を間違えて、別の尾根を進んどるんじゃなかろうかという疑惑。じゃが、コンパスチェックすると、進路は確かに東。間違いないの。このまま下れ。それからルートが右へ折れること、2回ほど。だんだんユルくなるにはなるんじゃが、後半ルートは1.5㎞と前半より短かったはずなんじゃが…。そう思いつつも、とにかく道なりに下りていきます。
やがて、前方に墓地。そういやぁ、下り口は寺の横になっとるから、さもありなむ。いよいよ下山口に迫ってきとるかという期待。じゃがそれからも、結構な道程じゃったんじゃ。それでも何とか、平らなところにたどりついて、右下にはあの光源寺。そして、尾根の右をたどってモルタル階段を下りて、やうやう下山口に到達しました。
「よし」と思いつつ、寺の下の段に咲いた見事なシバザクラを鑑賞して、バス停へと向かいます。じゃが、県道上のバス停では、ハイキングバージョンの解除も難儀かもしれん。それに、脚の痛みもあるし…。そう思って、途中の道端に連なるアスファルトの盛り上がりに腰かけ、大腿四頭筋停止部のマッサージと、温湿計チェックなどを済ませます。
そうこうして、六日市バス停に着いたのが、13時18分。予定のバスは14時18分発。まだ1時間あるの。バス停にはベンチもないで。そういやぁ、さっき通りすがりに、何とかいう古民家カフェとやらがあったけど、どうすべや。半ばそう迷いつつも、ここも道端に盛り上がりがあって、何とか座ることができそう。しかも、陽が当たっとって温いんじゃ。
車道とは歩道で隔たっとるし、ま、ひとまずここで、山歩きデータの書き出し実行。日差しはほんの少し暑めで、スリーブレスで座とっても大丈夫。アリがたかってくるけど、ま、何とかなるで。かなり書き込んだところ、バスの時刻が近づいたので立ち上がって待ちます。じゃが、これがなかなか来んのじゃ。
定刻の5分過ぎまで記憶しとったが、それから先は…。八本松駅での乗り継ぎ時間は8分しかないんじゃ。JR便に間に合うかの。そんな不安を抱えつつも。「ま、山陽本線じゃけぇ、なるようになろぉ」と楽観して、やって来たバスに乗り込み、車窓からの景色を眺めて過ごします。PFASで報道されとる宗主国の「弾薬庫」前を通りすぎて、八本松駅に到着。
♉ :(了)
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