広島南アルプスショートコース逆縦走 ②
やっぱり、のうなっとるの。「せうがない」と、その下に投げられとった木の中から、適当なものを拾い上げます。背丈よりちょっと長いけど、堅さは大丈夫じゃの。よし、これを使おうて。九十九折坂も、結構上りやすい。じゃが今日はこの長さ、ちょっとばかり負荷に感じるの。そんなことを思いながらも、東峰に乗り上げます。
今日は薄晴れ。何と、海面に雲海ができとるで。めずらしいの。この風景を眺めながらひと息ついて、鬼ヶ城山へ向かいます。それでも、もちろん今回も、前回に続いて、「艱難辛苦を我に与えたまえ」バージョンの難ルートに挑戦。道行地蔵からも、右の尾根に乗りあげてさらに、鬼の散歩道ではない急坂を上っていきます。
さて、たどり着いた鬼ヶ城山からも雲海。いくつかの島らしきところに、白い雲のようなものが立ち上っているように見えるのは、いったい何かの。そんな疑問を抱きつつ、下りはパノラマルート。そして、遊歩道を進みます。やがて、竹林に近くなったあたりで、こちらの名前を呼ぶ声。いったい誰かのとふり返ると、体育会系女史。
「おっ」と、彼女の姓で返します。「まさか会えるとは思わなんだ。脚の調子はいまひとつじゃけど、縦走は続けたい」などと話します。竹林への曲がり角で折り返すとのことなので、ここで別れを告げて、すれ違い。草沼道の取り付きに、杖がいくつか置かれていたので、少し短めの肩ほどの高さのものに替えることに。
この先の階段上りに、これまでの六尺近い杖は、ちょっと持て余すかもしれんからの。交差点のデジタル温度計は8℃。杖を横にもって渡ります。され、東の取り付きから、捻じれ階段。211段をカウントして、尾根すじを上っていきます。2~3度尾根を乗り超えて途中、窓ヶ山をチェックしたりしながら、やうやう見越山ピーク。展望は相変わらず狭いの。
パンをかじりながら、ひと息ついて、柚木城山へと進みます。ユル尾根じゃけど、いくつかの起伏に急な上り坂…。KM鉄塔とKS鉄塔を乗り越え、やがて山頂コブへ。上り際にはいつものごとく、捻じれ木をチェックして、草木茫々の山頂広場に到達します。さて、次は大茶臼山じゃの。この先、大イノシシが下りてきたことがあったので、気を付けて歩を進めます。
ま、今日は大丈夫じゃったの。やがて、己斐垰への取り付きを下りて、今回は、ジュラルミン階段を上るで。そう意を決して、初めの1ステップを上ると、すぐそばに、ヤマドリ。ほぉ、めずらしいの。そう思いつつ、怖がらせぬよう、そちらをチラと眺めて、さらに上っていきます。262段を上りきって、尾根道へ。
♎ つづき:広島南アルプスショートコース逆縦走 ③
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