十方山 瀬戸の滝口からピストン ③
地図を見るかぎり、広くてユルやかな稜線のはすなんじゃが、だんだん下り坂。道を塞ぐ倒木あり、湿地あり、終いにはちょっとした段差のある沢を渡ることに…。相棒は「違うんじゃないか」と言いだす。「いや、さっきからテーピングもあるし、この先、上りになっとるから、行ってみよう」と押し切って進みます。
その沢からはしばし、歩きやすい上り道。すると、アングロ人の男性と邦人女性のペアが下りてきたのであいさつ。「よし!」と確信をもって…。ところが、上り着いたピークには、何と「奥三ツ倉 1322m」の山頂標示が、岩の前に横になっとった。ありゃ、十方山1328じゃないで、おかしいのぉ…。それでも、南向きに展望があります。
「せうがない。ここで、メシにするか」。相棒に問いかけると、「いや、1318ピークへ帰ろう」との応え。半ばしぶしぶ同意して、戻ります。若干の難儀を乗り越えて、何やらワイワイにぎやかな、山頂に戻ったのが12時30分。すると、さっきとはうって変わって、老々男女14~5人ほどの群集。何とか空いていた山頂標示下の岩に腰かけて、昼メシするか。
その前に、北の方をもう一度ふり返ってみると、往復したルートの左側にもうひとつのルート。その先に、1328らしき丘も。「しもうたの。あっちにあったんか。行ってみるか」と相棒に問うと、「いや、今日はあまり時間がない…」とのこと。「まぁ、片道0.45㎞で10分くらいじゃけん、メシを食べて判断することにしよう」と応じます。
オムスビとユデ卵を食べていると、そのグループの人たちが、「13時の予定じゃけど、もうすることがないけん、12時45分に出発しよう」と、相談する声が、耳に入ってきました。何と、1328に行って戻ってきたら、彼らの後を追うことになる。老々男女の集団じゃけぇ、たぶん追いつくことになろうが、追い越すのは、ちょいと難儀じゃの。
「よし、このまま早々に帰ろう」と、相棒と合意。それでも、はるかかなたに見える瀬戸内海をチェックしたりして、下山にかかります。「あれだけの人数。バスで来とるかの」と相棒と話しながら、ユルやかな稜線を下っていきます。しばらくしてもはや、にぎやかな声は聞こえようになったで。じゃが相棒がふり返ると、まだ山頂に残っとったとのこと。
人数が多いと動きはじめに手間どるのと思いつつ、さらに歩を進めていると、何やらヒトの声。それからしばらく、途絶えとったけど、いくつかの急坂を下りていると、今度はこちらに接近してくる、3~4人くらいの男女ハイカー。ありゃ、さっきのグループの先発隊かの。ひょっとして、北方面へ下りるグループ宛てに、バスを移動させるんじゃなかろうかという妄想。
♒ つづき:十方山 瀬戸の滝口からピストン ④
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