広島南アルプスショートコース逆縦走 ②
そこで、その下を見ると、打ち捨てられた木杖の束。その中に、水戸黄門の杖がありました。硬いんじゃ。胸の高さほどで、ちょっと短いようなきもするけど、何とかなろぉ。よし、今日はこれを使わむ。そう決めて、上っていきます。砂防ダムから延びる道。折り返してから、何か長う感じるの。ようやく、水場手前から九十九折れ。
物神崇拝2カ所を含めて5回ほどの折り返し、やうやう東峰山頂広場に着いたのは、8時19分。時刻が早いせいか誰もおらんの。いつものように広島湾の島々や窓ヶ山方面を眺めながら、ひと息ついて、東斜面を下っていきます。そして、尾根すじをたどって、鉄塔鞍部から上っていると、後ろにヒトの気配。ここで追いついてきたということは、こっちより速いんじゃろぉの。
越さばこせと思いつつしばらく進んで、ふり返ってみると、何と久々の「体育会系女史」。もはや顔を覚えてもらっていたらしく、すぐに「武田山へ行く人」との反応。よし、今日こそはと、こちらから名乗って、その女史の姓をたずねてみます。そして、順Lコースで何度か出会ったことのある足速の女性のことを知っているということだったので、その人の名前も。
やっぱりその女性、ずっと前、わが「あおぎりカイロプラクティック」に来たことがある人じゃった。今度いつかまた会うことがあったら、話しかけてみむ。さて、鬼ヶ城山から遊歩道を進んでいると、先行した女史が折り返してきました。左膝にヒアルロン酸を注射しながら、縦走しとることを話すと、彼女も体重が増えんとかの悩みを抱えとるらしい。
ま、いずれにしても、短い間の立ち話。すぐに「お元気で」「気をつけて」との言葉を交わしてすれ違います。さて、まもなく竹林に入って行くと、上って来る男性ハイカー。あいさつを交わして、草沼道に下り立ちます。木杖を持って、押しボタン横断歩道を渡り、捻れ階段を上っていきます。ちょっとばかり、木杖はじゃまな感じ。
じゃが、この先きっと必要になるから、大事にしよう。木が生い茂って見通しが悪うなっとる窓ヶ山展望尾根に乗りあげて、さらに歩を進めていきます。やがて、見越山コブへの急坂。これを乗りきって、山頂広場で小休止。さて次は、柚木城山じゃと、頭ぶつけ木に気をつけながら、下りて行きます。
それから、いくつかの急上り。KM鉄塔、KS鉄塔を経てやがて、柚木城山コブに乗り上げます。木杖が結構、役に立つで。ここでひと息ついて、さぁ、大茶臼山じゃ。コブ下りも、木杖があると、やや歩きやすいの。そんなことを思いつつ、分岐もチェックして、二重鉄塔跡の丘。ありゃ今日は、無限工事の重機音がせんの。
♈ つづき:広島南アルプスショートコース逆縦走 ③
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