土岐城山 ③
ダムすぐ左の上り坂らしきものは草茫々。上れんことはなかろうが、まともな山道じゃないの。ここは引き返そう。ロスタイム、7分間じゃ。大きな民家の前に戻って、右へ曲がる上り道をたどってみよう。すると、地図ルートと一致する住宅街への下り坂の手前に、階段。その上に、土岐城山登山口の標示柱。ここじゃったんかぁ。
上っていくと、やや勾配の坂。これをしばらく進みます。すると、分岐標示が。「山頂まで、古井戸コース約530m 石段コース410m」とのこと。時間はあると思いこんでいるので、「ちょっと大回りになるけど、古井戸コースとやらを歩いてみよう」。そう決断します。斜面の左側をトラバースするルート。それが結構、続くんじゃ。
そう思いながら進んでいくと、次の分岐、まっすぐ行く道と右上を指す「山頂まで250m」の標示板。言わずもがな、右へ折れて上ってきます。やっぱり、それなりの勾配。汗して息を切らせながら進むと、その「古井戸」を過ぎて二股分岐。上の様子をチェックして、より高みの右へ行くことに。模木階段のルート。これを上って、短い稜線にたどり着きます。
さっきの左ルートは、左の小コブを通るらしい。さてと、ここから山頂らしきところまで、まだしばし急坂。いくつかの木製ベンチが配置された、祠のある尾根肩広場。そこから急坂を上り、やうやう山頂に乗り上げます。これまでマトワリついていた蚊のような虫類は、やや強めの風に吹き飛ばされて、身体とその周囲は快適に。
時刻は、11時37分。気温28.5℃、湿度50%。よし、計画どおり、ここで昼メシにしよう。この山頂広場にもベンチ。素晴らしい展望。北側をちょっと高い木々が遮っているから、330度くらいか。なるほど、ここに山城を置くだけの価値はあるの。誰の城じゃったんかの。そんなことを考えながらゆっくり、オムスビとユデ卵を食べます。
じゃが、真下の工場から何やら大きな物音が聞こえてくる。ちょっとばかり、自然派の興が削がれる感じ。やれ、下山にかかるか。11時53分。ありゃ、待てよ。メモをよう見ると、計画では山頂には、11時15分の到着になっとるの。55分じゃないで。読み違いしとったのぉ。ま、昼食時間をプラスしたら、出発予定は11時35分じゃけぇ、18分遅れかぁ。
ちいとも早いこたぁなかったんじゃぁ。そう、自らに言いきかせ、下り口を探して、急坂をたどっていきます。山頂コブからだけでなく、その先もしばし、下り急勾配。じゃがまもなく、歩きやすいユル坂に。それが延々続いて、気持ち良か。セミの声を聞きながら、歩を進めていきます。いく度か、コブのユル盛り上がりも…。
♌ つづき:土岐城山 ④
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