岩国・白滝山~大師山 ②
それからしばし、ユル坂で安楽じゃったが、「入道岩」の手前あたりから急勾配に。ロープが頼りのところもあります。そして、山頂までが長いんじゃ。それはすでに、前回経験しとるんじゃが、ときおり後ろに開ける風景を楽しむ余裕もなく、今回も。ピークと見まがう何度目かの尾根肩。それをやり過ごして何とか、白滝山山頂に乗り上げたのは、10時58分。
相当な疲労感。よしここで、予定より早いけど、昼食休憩としよう。暑いときは、臨機応変。日差しをさけて低木の陰、食べれるかどうか確かめながら、オムスビとユデ卵。相棒はどうも食欲がないらしい。朝ごはんが遅かったからと、一個しかもってきてないオムスビを食べなんだ。それならその間、身体を休めてもらおう。
ゆったりと24分間で食べ終えたころ、相棒から「行けるよ」との言葉。それでも、心もちユルユルと立ち上がって、このピークからの展望を楽しむことに。岩の端に立つと、仙骨あたりがゾクゾクするで。対岸の黒滝山や弥栄湖、そして、はるか向こうの瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めます。さぁ、後半ルートに取りかかろう。
とはいうても、あとまだ3分の2ほどあるんじゃ。今回は行ってみようと思よった「ウラ白滝(446m)」とやらは、ここまでの消耗を考えて省くことにしよ。さて、しばしユル道なんじゃ。ここで、気分と体力を回復。やがてたどり着いた、白滝城跡分岐を右へ。そこから、クサリ柱のある、やや急な坂を、こがぁに下りるんかとズンズン。
そして、今度は上り。何とか岩とか、その意味するところがよう分からん「日本庭園」とかのコブを乗りきって、鞍部に。そこには、決意を促すような、下山道と大師山へとの分岐標示。ここは一応、相棒に相談して、予定どおり大師山へと向かいます。これからが、標高差100mほどの急上りなんじゃ。ま、さっきの白滝山の南尾根ほどじゃないがの。
急坂が続きますが、それでも何とか乗りきって。ウサギ岩を右に見ながら、何とか大師山ピークに。ここで、心地よいそよ風に吹かれながら、長めのひと息。「嗚呼、生きとって良かった」と感じる瞬間。眼下に小瀬川、東かなたに三倉岳。さぁ、下山にかかるぞ。「この先が急降なんじゃ」と相棒に注意を喚起しつつ、下りて行きます。
標高差200mくらいあるか…。急な坂を下りて行くと、例のロープの張られた岩場。下の方は、前を向いたままじゃ下りれんの。じゃが、20m弱か。延々と続いとるわけじゃなかった。じゃが、それからも急坂なんじゃ。そして、斜面沿いの上り坂。はて、「こっちでエかったんかの」という疑念も、心の片隅に…。
♌ つづき:岩国・白滝山~大師山 ③
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