広島南アルプスショートコース逆縦走 ③
おっと、乗客と間違えられたらいけんの。そう思って、足の向く方向を変え、すぐ階段へ。それでもバスは、しばし止まとったの。乗車の意思表示をしたわけでもないから、エかろ。そんなことを思いつつ、階段を黙々と上って行きます。向かい側のバス停で、待機しとった老夫婦。「元気がエエの」とでも思いながら、こっちの見とるんかの。
そんな妄想をしながら上って、263段をカウントして乗りきります。上り口に復活しとったサンショウの葉を摘まんで、香りを楽しみながら。ここからもしばし、カウント癖が抜けず…。やがて森を抜け、パノラマルートの急坂に。じゃが、恐れる覚えほどには難儀でもない。やうやうコブに上り着いて、もうひと息じゃ。
展望岩にたどり着いたのは、11時35分。まぁまぁのペースと思よったが、昨2022年5月25日と比べると、14分遅れじゃった。ま、それは後でチェックしたこと。いつもどおり、ここで昼メシ。オムスビとユデ卵を食べていると、後ろで女性の声。ふり返ると、下りてきたのは、若い細身の女性。リュックが小さい。ひょっとして、ランナーかの?
そう思っていると、あいさつを交わしてすぐに、引き返して行きました。いったい、何じゃったんかの。よう分からんの。今日ここまでで、はじめて出会ったヒトじゃったのに…。ま、せうがない。さて、後半ルートに出発。白い雲に隠れとった大峰山が、顔を出してきとったの。その後も、ひょっとしてさっきの女性が、昼メシでも食べとらんか。
そんなことを思いながら、歩を進めてみましたが、結局誰もおらんかった。やがて、畑峠へ下りて、丸山へと向かいます。よし、ここらで先手必勝。痛み止めを飲んでおくか…。じゃが、その後しばらく、左脚の痛みは続いたのぅ。今日は効きが悪い。そんなことを感じながら、三滝山分岐、そして、コシキ岩をチェックして、丸山ピークに。
ヒサシ付の山頂標示が健在なことに安心して、ひと息。そして、ほんのちょっとだけ、長めの休憩。さぁ、火山へ行くぞ。観音山、石山を経て、権現峠で水分補給。ありゃ、大塚峠の東下り口は、砂防堰堤工事で通行止めか。また新たに進めとるんじゃの。やれ、先へ。急坂を上って、まもなく、小堀山。そして、三田峠。ここの東ルートは大丈夫そう。
さてと、ここから大原別れまで、いま少しと思うとったけど、結構長かったの。ようやく、その分岐をやり過ごしてしばし。岩場に。今日は右側を登ってみよう。乗り上げた先は、のろし岩じゃった。じゃが、よう考えたら、神武天皇そのものが伝説上の人物。その人を迎えるためか、あるいはその存在を誇示ためか知らんが、烽火を炊いたというのも伝説なんじゃろの。
♌ つづき:広島南アルプスショートコース逆縦走 ④
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