広島南アルプスロングコース逆縦走 ③
「これまでの経験からして、山の中でイノシシに出会っても、向かって来ることはなかったよ」と告げて、先行させてもらいます。それから、四苦八苦しながらパノラマルートを上って、展望岩にたどり着いたのは、12時18分。24分の遅れに。三滝山展望には、夫婦と息子らしきハイカーが…。女性が、「あの大きな山は、何山かね」と、つぶやいとったんじゃ。
昼飯のオムスビを食べながら、よくよく眺めてみると、あれは呉娑々宇山。しかし、もう間がずれてしもうとるから、今さらそれを告げるのも、不自然じゃのと、結局、そのまま…。途中で、さっきの女性ハイカーたちが上がって来たので、「お疲れさま」と声をかけます。どうも、大茶臼山展墓岩は、はじめてのような口ぶり。
さらに上に行こうとしているので、「眺めはここが一番じゃよ」とクギを刺しておく。それでも、彼女らは上っていった。昼飯を終えて、「さぁ後半ルートじゃ、上らむ」と、足を踏み出し始めたところで、彼女らが下りてきました。「戻って来たんか」と声をかけます。「どこまで行くんですか」との問い。
「武田山まで」と返すと、「わぁ、いつか歩いてみたい」との反応を耳に残して、先へと進みます。ここからは起伏はあるものの、割と歩きやすいルートなんじゃが、いつものことじゃから、それなりのスピードで歩いとるんじゃ。決して油断はできん。丸山に着いたのは、13時21分。何と、27分遅れになったで。
新しい、庇の着いた山頂標示は頼もしい。さて、ひと息ついて、火山へと踏み出します。石山に近づいたんかなという辺り、何やらヒトの声。すると、岩場を占拠する男性ハイカー3人組。あいさつを交わしひと声かけて、そこを通らせてもらうことに。すると、「どこまでですか」と聞かれたので、「八幡東から西峰を上って、カガラ山まで」と応えると、驚嘆の声。
彼らは、どこから上って来たんか知らんが、これから己斐峠まで行くとのこと。どのくらいかかるかと、何度もたずねられたので、2~3時間かと、返しておきます。時間の予測もせずに歩いとるんじゃの。ま、普通はそうなんかの。今日は、こちらの縦走に驚嘆するハイカーによく出会うけど、そろそろ、脚が音を上げはじめたか…。
火山に着いたのは、14時29分。遅れは33分に。こうなってくると、「何とか日のあるうちに無事、最後まで歩き終えたら幸い」という気分になってきました。弓場ルートをたどっているとだんだん、「上りの方が楽じゃな」と思えてきます。武田山には、15時29分。何と+45分。それでも、ここでひと息ついて水分補給。
♈ つづき:広島南アルプスロングコース逆縦走 ④
« 広島南アルプスロングコース逆縦走 ② | トップページ | 広島南アルプスロングコース逆縦走 ④ »
「やまなみコース縦走」カテゴリの記事
- 広島南アルプスショートコース順縦走 ⑥(2023.05.15)
- 広島南アルプスショートコース順縦走 ⑤(2023.05.14)
- 広島南アルプスショートコース順縦走 ④(2023.05.13)
- 広島南アルプスショートコース順縦走 ③(2023.05.12)
最近のコメント