広島南アルプスロングコース逆縦走 ④

　さぁ、下山にかかるぞ。後は、カガラ山への小上りのみ。そう気分を紛らわして、歩を進めます。ここはいつものように急降じゃが、考えてみれば、七久谷ルートへ向けての直降に比べたら、ずっと歩きやすいんじゃ…。やうやう、「吹通し」に着いて、最後の小上りでカガラ山に着いたのは、16時12分で、+48分に。

　武田山・火山をふり返って、下りて行きます。そうはいうても、左膝の痛みはさほどでもないんかの。そんなことを、頭の片隅で考えてたところ、急坂で滑ってしまい、平常曲がりにくい左膝を過屈曲、「痛て！」。これが靭帯を痛めるんじゃ。しばし、立ち往生。とはいうても、死んでしまうわけではないが…。すぐには動けん。

　落ち着いてきたので、歩きだしますが、これで左膝の違和感が増してきてしもうたし、それが、続くんじゃ。「やっぱり、サントリーのわずかな効果のようなものも錯覚じゃったんかな」という気分に。そして、相田下山口に下り立ったのは、16時41分。もはや、60分遅れに。それでも、このペースは維持して、安東駅に着いたのは17時01分。

　はて、それから無事、家にはたどり着いたけど、次の日の仕事、階段の上り下りは難儀したの。それでも、土曜日には何とか持ち直しました。広島南アルプス縦走は、ショートコースでも、毎度限界への挑戦じゃが、それにしてもずんずん、ペースが落ちて来よるの。そのうち限界を超えてしまうかもしれん。ま、それを覚悟しつつ、挑戦を続けむじゃ。

♈ ：（了）