女王滝 本郷駅~広島空港 ③
そろそろ、「女王滝上り口」かというところに、上り坂が造られとったんじゃ。ちょっと手前のような気もするけど、このあたりで、ルートのある上り口は他に思いつかんで…。ま、上ってみよ。乗り上げて、その先に尾根すじがあることを確認。よし、ここで昼メシにしよ。時刻は、12時17分。計画では、12時54分。ゆったりと、オムスビとユデ卵を食べます。
そして、しばし休憩。首のタオルを絞ったら、汗が滴る。この時季じゃの。さて、これから上りじゃ。そう心して、後半ルートに踏み出します。ところが、すぐそばにある尾根そのものには、ハッキリとした道はなさそう。右に巻く道があったので、これをたどって行くと、沢に交差しました。渡るには、少し深いの。戻ってみるか。
じゃがやっぱり、それらしきルートは見当たらんの。それにこの尾根、当分右の尾根と合流しそうにはないで。せうがない、沢を渡るか。これは、女王滝からの沢すじじゃろ。そのまま渡らず、ちょっと下りてみると、そう無理せんでも行けそう。そうはいうても、多少の腕と脚の力は必要。何とか渡りきって、対岸に乗り上げると、道のようなもの。
その下の様子は、見覚えがあるの。そんなことを思いつつ、上りはじめるとリボン、そして、荒れてはいるが模木階段も。よし、これで間違いなかろう。それにしても、この前の下ってきたときより、急坂に感じるの。まして今日は、ここまでに疲労困憊しとるんじゃ。ま、そうは言うても、上らんことには、文字どおり、話が先へ進まんのじゃ。
さて、ちょっとした岩場などを乗りこえて、ようやく、崩落道との境目あたりのテープに、たどり着きました。さぁ、いよいよこれからか。散乱した大岩を乗りこえたり、崩れた沢際をたどったりして行くと、右側の沢すじへ入ることに。これで良かったんかのと自問することもなく・・・、こっちにしか進めんのじゃ。
それからもしばらく難儀して、ようやく女王滝。ここじゃ。上で溜めた水を流しとるせいか、清流とは言えぬ。滝つぼの水で、手や顔を洗う気にはちょっとなれんの。そんなことを思いながら、滝の落差の分だけ落ちている、急な九十九坂を上ります。乗り上げると、穏やかになってきました。そうは言っても、まだ上り勾配。
左下に、滝上の沢が見えます。これからの山道はちゃんとしとるの。木橋を2つ渡って、いよいよ、乗り上げ口のフェンスに到着。ここで、ひと休み。もう一本持って来ていたOS1ゼリーを飲んで、体調を整えます。さぁ、行くぞ。ここからは、道路沿いの歩道を進む、ユルやかな安楽道。のはずなんじゃが、脚にはかなりの疲れ。
♋ つづき:女王滝 本郷駅~広島空港 ④
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