八幡原霧ヶ谷湿原 ④
曲がり角に、「千町原」の標柱。このあたりのことじゃったんか。見通しの良い風景が広がっとるの。そんなことを思いながら歩い ていると、前から来たクルマが止まって、すぐそばにある、白い花の咲いている木の名前をたずねられました。そう言えばさっき、霧ヶ谷湿原にあった説明板で紹介されとったんじゃが、その名前は覚えとらんの。
じゃが、「知らん!」と突き放したりせず。説明板のことを伝えます。後から写真をチェックしてみると、「カンボク(肝木)」というらしい。そして、見覚えのある駐車場。少し先には、最初の遊歩道入口。しばらく進んで行くと、臥龍山登山口。14時03分。計画より14分早いの。ゆったり行こう。次のカキツバタ園には、数人の観光客。
もう一度、地元ニュース掲示板をチェックして、帰途を進みます。今日のコースは、美しくて、何か心安らぐの。「幹線」道路に出てしばし、八幡原バス停に着いたのは、14時36分。何と計画より32分、バスの出発時刻より51分早かったか。これなら、霧ヶ谷湿原でもう少しゆっくりできるの。今度来るときは、そうしよ。
♑ :(了)
≪追伸≫
「ケンモホロロ」という言葉。もともとどういう意味なんじゃろうか。『広辞苑』には、(「けん」も「ほろろ」もキジの鳴き声。それを「けんどん(慳貪)」を掛けたものか]不愛想に人の相談などを拒絶するさま。とりつくすべもないさま、とありました。じゃが、キジの鳴き声が、なぜ慳貪に掛けられることになるのかが分からん。
ネットをチェックしてみると、これは「根末否认了 gēnmò fǒurèn le ケンモフォウレンラ」(始めから終わりまで認めなかった)という漢語がもとになっているのではという説を見つけました。なるほど、これなら音も意味も似ています。但し、セブンイレブンの中国語老师にたずねてみたところ、「根末」がすぐに通じませんでした。
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