広島南アルプスショートコース順縦走 ④
上り下りを幾度か繰り返して、柚木城山コブに到達。ひと息ついて、水分補給。「よし、出発」と思ったところ、そういえば、ついでにここで、首に巻いているタオルを交換しておこうと、山頂標示板まで戻ります。すると、カーキズボンハイカーが乗り上げてきました。さっき、展望岩で出会ったっことを共有。
話を聞くと、三滝山から鈴ヶ峰へと縦走しているらしい。こちらも鈴ヶ峰へ向かっているところと伝えます。そして、彼が先発。タオルを結び直して、こちらも出発します。ほんの少しの間じゃったから、いずれ後姿が見えるかと思いつつ歩いていましたが、かなり先まで見通せるところに至っても、一向にその背中が見えません。
結構速いんかの。それとも、途中の鉄塔広場あたりで避けてくれたんか。そんなことを考えながらやがて、315ピークに。ここにもおらんの。まぁ、どうでもエエんじゃが…。ひと息ついて、下りて行きます。それにしても、そろそろ脚に違和感。草沼道に下りて、押しボタン信号。そこには、さっきクルマから降りた、ハイキングスタイルの青年ふたり。
いっしょに渡りましたが、どうも取付きを探している様子。こちらの動きから察したようで、上り口にある案内板を見はじめます。果たして、鬼ヶ城山を歩くんかどうか分からんから、彼らにかまわず、先行することに。竹林を抜けて遊歩道に至っても、彼らの姿が目に入ってこんで。この山に上るんじゃなかったんかの。
やがて、近道を上って、鬼ヶ城山。おっ、ここにカーキズボンハイカーが居った。やっぱり、先行しとったんじゃの。「速いね」と声をかけます。そして、「走っとるんか」と聞いてみると、そうではないらしい。ひょっとしたら、途中で追い越されるかもしれんけど、彼の意向は分からんから、ここは先行させてもらうことに。
いつものように下りルートは、鬼のさんぽ道。道行地蔵近くの荒れ道目前、左上から疾風怒濤のように歩きぬける人。よう見たら、さっきのカーキズボンハイカーじゃないか。メチャクチャ速いで。縦走終盤、脚腰に違和感を持ちながらヨタヨタ歩いとる「年寄」とはわけが違うか。すぐに、その姿が見えんようになってしもうた。
これまで何人かの足速に出会うたけど、彼もそのひとり。ああいうのを、「健脚」いうんじゃの。日本アルプスあたりを、スラスラ歩くんじゃろうな。もって生まれた体質の差異かの。たどり着いた東峰には、もはやカーキズボンハイカーの姿はありませんでした。14時39分。脚の痛みはかなりのものに…。
♊ :(了)
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