岩国城~城山縦走 ③
ロープウェイハイカーじゃろうか。そんなことを頭の片隅で考えながら、電波塔を3つやり過ごすとやがて、急坂の手前にトリイ。そして、「護館神」の説明板。護神館じゃのうて、護館神か。神を護る館(社)じゃなしに、館(城)を護る神なんじゃ。なるほど、当時の吉川氏の勢いが感じられるの。するとまもなく、上の方に赤いトリイ。
ところがその手前、右を指して「展望台」の案内標示があります。後回しにしたら、行けんかもしれん。そう考えて、そちらへ進んでみますが、どうも、すぐ近くには、ありそうにないで。よし、ここは、また引き返して、護館神へ先に行ってみよう。まっすぐ上ると、祠。その後ろには大岩が。それ以上は行けそうにありません。
そこで、さっき行きかけた展望台ルートを探してみよう。じゃが、右側にあるはずのルートは、ハッキリせんで。せうがない。じゃあ、切り替えて、今度は城山へ向かうことにしよう。右側の道の不明瞭なルートをたどって行くと、若干急な岩場。そこを下りて、鞍部から、右側にあるコブに向かってみます。
コブを二分する切り通しの道はあるものの、その両側はヤブ。上っても、展望はありそうにないの。よしやっぱり、さっさと城山へ向かわむ。地形図からは、よう分からんかったが、結構な下り勾配。何とかやり過ごして、鞍部。そこからの上りは、さほどでもなし。そして、今度は、城山展望台に到達。今日は曇っとるけん、江能の島々が白っぽい。
12時09分。ここで、予定どおり昼メシにしよ。蚊がたかってくるけど、刺さんの。気温16.9℃、湿度45%で、風もないけど、ちょっと涼しめ。ふたつめのユデ卵がむきにくいの。「こんなのは、はじめてじゃ」と悪戦苦闘っしていると、後ろから女性のあいさつの声。それを返して、相変わらず、殻むきに集中。
ようやく、その卵と最後のムスビを食べていると、さっきの女性が、下の方でモゾモゾ。何か採取している様子。上がってきたその手を見ながら、たずねてみると、ワラビと何やらダンゴを包む葉を摘んできたとのこと。地元の人らしいので、彼女に下山ルートの所在を確認して、ひとまず、城山三角点に行ってみます。
そこには、電波塔があるだけじゃった。すぐ引き返して、まだベンチに留まっていたワラビハイカーに、護館神の案内板にあった「展望台」とはひょっとして、ここのことかと「閃き」を確認してみると、そのとおりじゃった。そうか、これで気にとめておかねばならんことが、ひとつ減ったの。
♌ つづき:岩国城~城山縦走 ④
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