奥山・七国見山縦走 ③
やがて、集落を抜けると、道が細くなり、勾配も若干大きくなってきました。途中にあった分岐をやり過ごして、まっすぐに進んで行くと、何やら物が置かれていて、さらにその先には道がないで。こりゃぁどうしたもんか。ヤブ歩きは、ないはずなんじゃが・・・。さっきの分岐がルートじゃったんかもと、引き返してみます。
そして、分岐を北へ道なりに。こっちでエエんかのと思いつつ、歩いていくとやがて、トラバースして尾根を巻く、ルート図と一致する林道でした。やがて、先ほどその裏を通りすぎた廃屋がよく見える場所。ここから見ると、行かむとしていた道路は、まったく違う方向じゃったの。そのことが、よく分かります。
それにしても、県道からの正ルートは、未だよう分からぬまま。ま、いつかそのうち、下りてみんことには、解決せんじゃろ。ま、それはそれ。ところどころ柑橘類の実っている林道は、ユルい上り下りを繰り返しながら、延々と続きます。長いの。さらに何やら、谷すじに入ってきたで。地形図のルートとは、ちょっと違うような気が・・・。
やがて、林道がさらに下りて行くポイントに。このまま進んでエエんじゃろうかと思っていると、右に「奥山⇐」の標示のある取付き。「これじゃの」と、ひとまず安心。そこからは、落ち葉に埋まった、半ば朽ちた模木階段が続く急坂に。そして、何とか稜線に乗り上げます。さてと、勾配はユルみますが、ここからが長いんじゃ。
それでもときおり、コブ上りの急登。上の方に見える明るい空に、「ピークか」と期待しますが結局、「裏切られ」ます。次から次へと、それを繰り返しますが、ま、「そういうことは、ままあること」と、へこたれることはない。山では「自力更生」しかないからの。そんなことを考えつつ、奥山山頂にたどり着いたのは、11時16分。
コブに上りで、11時00分奥山登頂かと、錯覚したこともありましたが、予定時刻11時28分で12分短縮ならエかろぅ。ピークは森の中。広場らしきものもない。道の途中にある三角点の上にリュックを置いて、立食することに。気温13.7℃、湿度32%。風があるので、ウインドブレーカーを着ていても、止まっていると少し寒くなってきました。
ホットコーヒーを飲んで、さぁ、七国見山へ出発。歩を進めていると、だんだん急勾配に。そして、九十九折れになってはきますが、上りの西ルートと同じく、落ち葉が多いんじゃ。潅木や岩をつかんで三点キープしないと、滑りそうなところも。転んで、尻・背中モチを一回。あまりにも急なので、落ちていた手ごろな枯れ木をつかんで、杖にします。
♒ つづき:奥山・七国見山縦走 ④
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