日浦山 A~Bルート ②
R、祖父似か父親似か知らんが、寡黙な孫。こっちが話しかけるまで一言もしゃべりません。つい最近、Aルートを下りて海田市駅までの道をたどったけど、上るのは久しぶりなので、地図をチェックしながらの道。何とか迷うこともなく、登山口にたどり着きます。可愛い地蔵様を指さしながら、やがて山道に。「ここからが、上り坂なんで」と、Rに告げます。
ところが結構、このR、ついて来るんじゃ。水泳教室に通っているとは聞いておったが、その成果かの。「休みたくなったら言えよ」と告げたにもかかわらず、こちらのペースを乱すことなくついてきます。こりゃ、たいしたもんじゃ。今は松江におる相棒も昔は、「おんぶしてくれ」などと、たわ言をほざいとったんじゃ。
さすがにこれまで、あんまり遊んだことのない「爺」となると、甘えられんとでも思うたんかの。その辺はよう分からんが・・・。続く上り坂。やがて、ちょっと危ない岩場に。それらも難なく乗りこえて分岐を西へと下りるとすぐに、地獄岩。さて、ここでひと息つこう。断崖からの絶景、ふたりでしっかりと眺めながら、水分補給。
「さぁ、頂上までもう少し」と、Rを励ましながら、急坂を上っていると、女性ハイカー。「お孫さんですか」の問いに、ほんの少しばかりの衝撃を感じながら、「そうです」と応じます。さらに上っていると、前方にハイカーふたり。ここでその後ろ姿に迫ったということは、さほど速くはないんじゃの。そう思いつつも、なかなか追いつきません。
結局、ピークにたどり着いたところで、ようやく・・・。向こうも、こちらの黙々とした追走を意識したんかの。ま、それはどうでもエエんじゃが。時刻は10時28分。大分早いけど、ここで昼飯じゃ。こっちは4時過ぎに朝飯を食べとるから、この時刻でもどういうこたぁないが、Rはオムスビの三分の一ほどを食べたきり。
おっ、こりゃぁ大丈夫かの。脱水症になったら、メシが食えんようになるんじゃがの。そんな心配をよそに、元気に動きまわるR。「しんどいことはないか」と、たずねてみましたが、問題なさそう。ひょっとしたら、朝飯が遅かったんかも・・・。「よし、下りるで」。そう告げて、下山にかかります。
♋ つづき:日浦山 A~Bルート ③
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