広島南アルプスロングコース逆縦走 ⑤
そのペアハイカー、聞いてみると、三滝山経由で武田山まで行くつもりとのこと。さてと、「ここは先に行かせてもらうよ」と断ると 、「お宅は速いから、どうぞ」との返事。「いやいや、そちらもけっこう速いよ」と言いながらも、先行させてもらうことに。それにしても、山歩きがあまり面白くなさそうな、寡黙な雰囲気のふたり。
せっかくの山歩き、楽しんでいるだろうに。そんな華やかさが、何となく感じられんの。ま、これはひとそれぞれ。いろんなタイプがあるに違いない。そんなことを思いつつ、これまでの心もちハイペースで、火山に山頂に到着。スマホをいじる先着女性ハイカーがひとり。あいさつを交わして、ひと息。ペアハイカーはいまだ至らず。
武田山へと向かいます。長々し水越峠への下り坂。黒谷山山頂標示が、もうすぐあるはずと思いながら、今回も見逃してしまいました。弓場ルートの急登を攀じって、武田山に着いたのは2分遅れの14時46分。ほんの少しばかり展望を楽しんで、甲斐におった武田氏がこちらに来るキッカケとなった、承久の乱1221年をチェックして、下山にかかります。
そして、展望広場で少し長めの休憩。そのためじゃろぉ、最後のひと上りをして、カガラ山に着いたのは15時30分と、遅れが6分に延びとる。まぁ、この前はJR便、大町で大待ちしたし、ゆっくりと行こうで。とは言うても、3月のダイヤ改正で、便が変わっとるかもしれんが・・・。何、田舎のバスのように、1時間に1本ということはないんじゃ。
そんな気持ちで、さほど油断したつもりはないんじゃが、相田下山口には何と15時55分着の10分遅れ。まぁ、どういうこたぁないと、安川沿いのセブンイレブンで、完歩祝いのハイボールを追加。橋を渡っていると、こちらに声をかける自転車の女性。誰かの。マスクをしとるから、すぐには分からんで。
隣の奥さんか。まさか、こんなところに、自転車で居る分けないの。そんなことを思いめぐらせながら、よくよく見ると、2年ほど前に退職した仕事仲間じゃった。ここで出会った奇遇に驚きながらも、すぐに気分は溶け合うことに。近況を報告しあって、思わず、コロナ禍では許されない掌タッチで別れます。
次に会うことがあるかどうかも分かりませんが、君子之交淡如水。後もふり返らず、安東駅へと向かいます。駅に着いたのは16時18分で、もはや遅れは、17分に。じゃが、JRの乗継にはちょうどエエ時刻かもしれん。そう思って、まもなく着いたアストラムラインに乗り込みます。すると、斜め向かいの席に偶然、知り合いが・・・。
♎ :(了)
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