筆影山・竜王山 ④
貼り紙プレートを見ると、「心ない利用者による破壊行為が続くため、利用を停止する」とのこと。文責は「県」になっていました。しかし、これは後から、写真をチェックして知ったこと。そのときは、自然災害で破損したため、危ないから進入禁止になっているものとの思い込み。それなら、いつものように行けるところまで行くのが信条。
県の文書を理解していれば、なおさらじゃったで。封鎖を乗りこえて入ってみます。確かに一部修理中のようなところも。やっぱり、ここからの見晴らしは素晴らしい。いっしょに上ってきた、ドライバーの男性も感動。石鎚山らしき山影をチェックして、右の端には、彼の地元の野呂山も。サラッと眺めて広場へ下ります。
ここにも、サクラの木々。見ごろになったら、エかろうねと共感。「そのときは、孫を連れてきたい」とのこと。「土日は、花見客でいっぱいになるで」などと話しながら、駐車場方面へと下りて行きます。途中、先ほどまで居た筆影山が、ずいぶん低く見えるところも。やがて、山道脇に休んでいたツーストックハイカー。
どうもドライバーは、彼と面識があるらしい。何やら話しだしたので、こちらは先へと急ぎます。駐車場の手前まで下りて、下山分岐の標識をチェックしていると、ドライバーが下りてきたので、手をあげて合図。下山ルートへと進みます。一本道のはずじゃったが、途中、尾根から下りたところで左右分岐。はて、どっちじゃったかの。
分岐にテーピングはあるんじゃが、どちらの方にもその先が見あたらん。道がまともそうな、左へと進んでみましたが、やがて斜面を下る曖昧なものに。おかしいの。こりゃ違うかもしれんと、引き返してみます。そして、さっきの分岐に。対側の先は、どうも道幅が狭うなっとるように見えます。じゃが、ようチェックしてみると、山側に石垣。
そうじゃ、こんなところがあったような覚え。よし、こっちを行ってみよう。すると、さらに大きな石垣があって、そこに「登山道」の標示板。こっちで良かったんじゃ。上りのときには、間違わんようになっとるけど、下りにはちょっと、案内不足じゃの。そんなことを思いながら、下りて行きます。
じゃが、幅が狭いうえに、斜面に向けて傾いている山道。それが続きます。ちょっと、歩きにくいの。しかも、ときおりあるイノシシの堀跡がますます、それに輪をかけます。それでも、細い林道から段差をおりて、下の山道に入ると、道幅が広くなってきました。じゃが、落ち葉が積もっているので、歩きは慎重にならざるを得ない。
♉ つづき:筆影山・竜王山 ⑤
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