黒滝山・白滝山縦走 ④
「もう十分、休みました」と言いつつ、この時いちばん、問題意識を抱えていた、展望所の先にまともなルートがあるのかどうか、それをたすねてみます。すると、地形図に記したとおりのルートを教えてくれました。さすが地元のハイカー、これで安心じゃ。心からのお礼。それから、ちょっと気になっていた西側にも行ってみます。
さきほど、鐘を撞いていたのは、寺の関係者かと思っていましたが、そこには、男女ハイカー。それにしても、ここも仙骨あたりがゾクゾクするような切り立った岩場。日によっては、石鎚山が見えることもあるらしい。こちらは、下山を急ぐ身。早々に切りあげて、帰途につきます。そうそう、この時に、先ほど来の女性と、また遭遇。
「ぜひまた、来てください」との嬉しい言葉、それに快く応じます。ひょっとして、彼女も下山にかかっていたのかもしれませんが、そこからは、「追いつかれんような」つもりのマイペースで進みます。寺を下りると、すぐに展望所に到達。急な断崖じゃの。果たして、ここから下山口があるのじゃろうかと、あたりを見渡してみます。
すると、左側に取り付きがありました。彼女の言ったとおり、急な模木階段が続き、ときおり岩場も。足を踏み外さぬよう、気をつけながら下りて行きます。やがて、斜面の左側面をトラバースするようになり、林道出口に。その先には砂防堰堤の池。はて、どこを通ったらエエんじゃろうか。探してみると、池の右側にルート。
これじゃの。しばらくすると、上り坂になりますが、合流点に近くなると、けっこうな勾配に。そして往路との合流。さらに、小コブを抜けて、黒滝山ピークへの案内標示を右へ。今度は斜面を左に巻いて、下りて行きます。彼女は竹林があると言うとったが、ちょっと違うの。まぁ、右への分岐ルートはこれしかなかったんじゃ。
やがて、ルートは左に折れて下っていきます。再び、急な模木階段を進んでいくと、やうやう竹林に。このことか。そう思いながら、再びたどり着いた。往路との合流点は、思いもかけぬ、ちょっとした上り坂じゃった。乗り上げてしばらく、ここらでTシャツでも着ておくか。すると、左の小高い休憩所に、女性がふたり。
♓ つづき:黒滝山・白滝山縦走 ⑤
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