鎌倉寺山 有留~牛若 ②
さてと、駅でバージョン切り替えなど所要を済ませて9時57分。いっしょに降りた高校生らしき女子二人組。その姿は、かなり先へ。踏切の前あたりで、友達に出会ったらしく立ち止まり。その隙に追い越しますがすぐに、信号待ちしていた小越交差点で追いつかれます。そして、信号の変わり目に追い越されてしまう。
競争するつもりはありませんが、ジジィにはこれ以上速うは、歩けません。彼女ら、何となくハイキングスタイルにも見えましたが、その先、スーパーに立ちよったきり。後を追ってくることはありませんでした。ひょっとしたら、何かスポーツ関係かの。まぁ。アッシには関わりのねぇことでござんすが・・・。
こちらとしては、黙々と登山口をめざします。それにしても、久しぶりなので、地図を確かめながら進路を決めにゃぁいけん。やがて、老人ホームへの交差点。これを左へ折れて、少し上って右。あとはほぼ道なり。そして、高きへと進みます。すると、やがて、鎌倉寺山登山口の標識に。
覚えのある湿地のルート。足を突っ込まないよう。時には林の中の側道のようなものを進みます。そこからもしばし、ゆるやかとは言えぬ勾配が続きます。やがて、乾いたまともな山道に。テーピングの見当たらない左分岐を見過ごして、沢沿いの右へ。ときどきテープを頼りにしながら。
しばらくすると、これまでの谷沿いの道が見えなくなってしまいます。左上にかなりの段差で続く道の気配を感じていると、右の谷筋から、ストックを付いた男性ハイカー。「道を間違えた」とのこと。そこで、「こっちに、斜めに上る道のようなものがありますよ」と進言します。
それにもかかわらずその男性、「もう少し下にルートがあったはず。ワタシの勘で・・・」と、下へ向かいます。五百戦練磨のこちらの助言を無視するとは、相当の経験があるんじゃの。ま、こちらもあくまで「ヤマ勘」じゃから・・・。じゃがやっぱり、こちらの予想どおり、吾ルートにはときどきテープ。
決して、安楽ではありませんが・・・。さっきの山勘ハイカー、その再びのシクジリに気づいて上ってくるのには、当分時間がかかるじゃろ。ひょっとしたら、登頂を諦めるかもしれんの。そんなことを考えつつ、結構な急勾配を上ります。下るときは、さほどには感じかったもんよの。
♓ つづき: 鎌倉寺山 有留~牛若 ③
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