丸山初日 ②

　そう戒めつつ、自転車を走らせます。やがて、沼田別れの坂、「よーし」と気合を入れて挑みますが、最後の踏ん張りの立ちこぎが、バランスを崩してストップ。畜生!!。ま、元旦にここを通過できたのは、これまで1回だけじゃ。多少の失敗、気にせずに行こうで。そう思い直して、先へと進みます。

　じゃが、やっぱり「地獄坂」、キツイの。信号ストップで、防寒グッズを除去します。ここから、やや勾配が大きくなってきますが、何か、いつもよりハードに感じるのぉ。それでも、頑張るぞ。ところが、経費老人ホームあたりに来ると、前に進めんようになりました。ここでも、立ちこぎすると、バランスを保つことができません。

　しばし休んで、さてと、立ちこぎで再挑戦しましたが、グルっと下方向へと回ってしまいます。こりゃぁ、ダメじゃ。即座に判断。ここは押し歩き。若干勾配の緩む上の坂までたどり着いて、再び自転車に。このあたりからなら何とかなる。もちろん、キツイのはそのままじゃが・・・。そして、己斐ヶ丘病院への急坂。

　ここは毎年、立ちこぎで乗り切っとるんじゃ。そう思って進みます。おや、これまでと違うて、立ちこぎで行ける。かなりシンドイことは、これまで以上じゃが、そうこうして、いつもの駐輪スペースにたどり着いたのは、6時52分。まだ、暗い。ハイキングバージョンを準備して、畑峠へと上っていきます。

　しばらく歩いていると、一輪車でこの坂を上る男性。けっこう速い。いったいどうなっとるんか、分かりませんが、とにかく、「頑張って」と励まします。途中の開けた場所に、クルマを止めて日の出を待つ年配の男女。「出そうですか」と声をかけて進みます。さっきまでと違って、ずいぶん明るくなってきました。

　今日は、ちょっと出遅れたかの。やがて、畑峠。何と、クルマとバイクが20台くらい停まっとる。みんな展望岩じゃろ。やっぱり、「令和はじめて」じゃからかの。ま、そういうことを、メデタがる奴には任せておけじゃ。その峠には、さっきの一輪車が置いてあった。何やら器具がついとるが、変速機能でもあるんかの。

　判然とせぬ、その仕組み。それにしても、大茶臼山展望岩にも行かず、ここでコーヒーなどを持ち運んでいる女性。同じ初日観望でも、まさに天国と地獄の差じゃのぉ。さてと、畑峠。7時15分と、かなり遅い進入。丸山めざして歩いていると、右に赤い陽が上ってきました。やっぱり、出発時刻が遅かったんじゃろな。

🎽 つづき：丸山初日　③