高森山~風呂ヶ谷山 ④
出口を探しますが、その門扉の両側にもフェンスと有刺鉄線。どうすべや。じゃが、他に方法はないでと、右脇の山すそを進んでみると、途切れているところがありました。ここじゃ。何とかそこから道路に下り、やがて、林道に合流。いつになるかわからんが、もしここを上りかえすとしたら、もっと手前から尾根に入るべしじゃの。
さてとここまで、あまり遅くなったら、この林道を周って栃谷経由で帰るかと思っていましたが、まだ12時35分。何とかなろう。風呂ヶ谷山へ行くぞ。南へ向かいます、取り付きらしき、建屋のある上り坂を発見。そこに無主のカキの実。これは食わねばなるまいと、落ちていた枝を使って実を引き寄せ、もぎ取る。
渋ガキじゃった。喉につかえる感じがするのは、「渋ガキ」じゃからなんじゃの。「罪悪感」は関係なさそう。そして、建屋に続く道路を上ろうと思っていましたが、そのカキの木の後ろにある尾根筋にテープ。ひょっとしたら、これがルートなんかもと、たどってみます。一応、道のようなもんがあるで。
しかし、いつのまにかマーキングらしきものは、見当たらなくなってきました。こうなればとにかく、道のようなものをたどって、地形図とコンパスをチェックしながら、上っていきます。調子よく進んでいましたが、やがて、潅木つかみの急坂に。上に空が見えるから、たぶん間違いなかろう。そう考えながら、耐え忍んで上ります。
そしてようやく、上りついたのは、やっぱり風呂ヶ谷山ピーク。上りながら道々、前回は下りるときに尾根を違えたのではなく、山頂の時点から、尾根の選択そのものを間違えたんじゃなかろうかと、考えていました。早速、振り返ってみると、右側には明るくて、ややユルやかに見える、この前下りたルート。
ところが、いま上ってきた尾根は、ヤブっぽくてうす暗い。どっちも、ほぼ東向きで隣接。こりゃ、知らんかったら当然、右を選ぶじゃろな。ま、左ルートは下に、何やら砂防ダムのような、大きな人工物が見えるから、あれが目じるしにはなりそう。さてと、ひと息ついて下山にかかるか。
西の鞍部への坂、思っていたほどの急勾配ではありませんでした。ひとコブ越えて、テレビアンテナ柱。これが下山ポイント。しばし、踏み跡をたどるスギ林の広い谷。左側に道のようなものはありましたが、やがて消失してしまう。そして、斜面をたどるトラバース細道。ここがずっと、イモを引かせるところじゃったんじゃ。
🎵 つづき:高森山~風呂ヶ谷山 ⑤
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