風呂ヶ谷山 ②
途中白木山駅で、登山者が数名降りました。そして、畦道路から線路沿いに留まる十数台はありそうな、おそらく登山者のクルマ。そんな光景を眺めながら、久しぶりの上三田駅。そして、白木山登山口の案内のある交差点。ちょっと標示板の向きが違うような感じ。そのあたりから、住吉神社までは何度も歩いたことのある道。
河津川沿いのさらに上流の道も、白木連山縦走ルートから外れてしもうたときに、少しだけじゃが歩いたことがあるで。そんなことを考えながら、歩いていると、途中、無主のカキの実がありました。もぎ取ろうと試みますが、けっこう高い。ジャンプを繰り返して、何とか獲得。もはや完熟状態で甘い。
じゃが、ちょっと渋みがあるのは、もともと渋ガキじゃったんかもしれんの。地形図をチェックしながら歩いていくと、やがて三叉路。これを右へ。道は山あいを縫うようになり、これまでのユル勾配から、けっこうキツイ坂になってきました。このあたりで、標高200mほどか。民家は一軒もない、斜面をトラバースする林道です。
それでもやがて、突き当たりに三叉路。これを右へ。直進方向は、想定外の通行止めになっていました。少し上ったところ、右側に掲示板。じゃが、登山口標示らしきものは見当たらんで。ま、左斜め前方にあったモルタル上り坂。「これかの」、そう思いつつ前方を見ると、少し下りたところに、「観音水」。
置かれていた湯飲みに、樋から流れ出している水を流し込んで飲んでみます。うまい。よし、ここに水場があるということは、さっきの坂から、登山ルートがはじまっとるに違いない。そう思って戻って、上ってみます。右側に茶色の蔵、そして、左側にすっかり実が落ちてはいるもののカキの木、山歩き情報のとおり。たぶんこれじゃろ。
先ほど、会釈であいさつを交わした地元の男性。作業のためか、右のモルタル道を上って行きますが、それに引っ張られないように、まっすぐ進みます。それにしても、しばらくの間、草のなぎ倒された細道。片足幅より少し広い程度なので、歩きにくい。果たしてこれで良かったんじゃろうか。
そう思いつつ歩いていくと、やがて、それは右へと折れてました。そして、ガレが多いものの、山道らしくなってきました。ズンズン上って行きます。そして、再び道があるのかないのか分からんような、斜面をトラバースするルートに。それを乗り越えると、スギ林のユル谷。踏み跡のようなものをたどって行きます。
🍸 つづき:風呂ヶ谷山 ③
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