風呂ヶ谷山 ③
稜線鞍部には、小さなアンテナ柱。「ネット情報の通りじゃ。間違いない」と、思いつつ東へ歩を進めますが、ここからは、急勾配の斜面。潅木をつかみながら、上っていきます。ひとコブ越えて、三角点ピークに到達したのは、11時35分。ちょっと早いけど、朝飯が3時台じゃったから、エかろうと、昼食に。
さてと、難儀なピーク上りじゃったの。地形図をチェックすると、東方向のルートも似たようなものか。それでも、明るくてユルそうな尾根を下りていきます。じゃが、やっぱり、こっちも推測どおりの急勾配。しかも、まともな山道はないし、テーピングもありません。何となく踏み跡のようなものが、ときおりあるだけ。
とにかく、東向きの尾根を外さないよう進みます。しばらく下りて、やや勾配の緩んだころ、荒れた抉れ道のようなものにたどり着きます。こりゃぁ、調子がエエと、「道」なりに歩いていきますが、やがて谷に出て、ひとつ向こうの斜面をトラバースしだします。それでも、ややまともな道らしきもの。
しかし、ここで方角チェック。こりゃどうも違うで。南へ行きよる。果たしてこの荒れ山道、どこへ通じとるんかしらんが、このまま進むわけにはいかん。引き返すことにしました。そして、前方に尾根筋が右へ続いていることを確認しつつ、上り返して行くと、先ほどの抉れ道にもどってきました。
さらに返してみると、先ほど見えた尾根筋方向に開いている取り付きを発見。これかの。今度はこれまで以上に、東方向をキープ。とは言っても、尾根の方向そのものが、ちょっと南よりなんじゃが・・・。この時点では、これしか見当たらんで。そして、ようやく林道が見える著ころまで来ると、その左側に抉れ道が下りてきとった。
どこからの道か分からんが、ほんの少しでも合流。そして、段になった廃耕地を、歩けるところを探しながら、林道に下り立ちます。左肩に廃屋。「縁石」に座って、靴の中に入ったゴミを取り除きます。さてと、この林道を北に向かって、さらに分岐を東へと折れたら、高森山ルートに乗るはず。
ここまでの経過から、そう判断して、左へと向かいます。ところが、道はけっこうな上り坂になってきました。ネット情報では、100mほど歩いて分岐とか言うとったが、けっこう進んできましたが、右側は深い谷。地形図をチェックしてみると、高森山へは、張り出した小尾根から取り付くことになっています。
じゃがとてもそんな風には見えんで。まず、風呂ヶ谷山から下りた場所が、計画通りじゃったんかどうかが疑問。とすると、現在位置はよう分からん状態なんじゃ。谷の向こうがこれから歩く高森山連山じゃろ。それなら、地形図上いくつかの民家が集まっているところまで戻ってみるか。それに下の方に道路が見える。
🍸 つづき: 風呂ヶ谷山 ④
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