角山連山縦走失敗 志和口～井原市 ④

　それにしてもこのあたりには、きちんと巻いたはずの、マイテーピングが見当たらんのぉ。下山ルートとちょっと違うような気もするが、ま、とにかく下りてみよう。するとやがて、スギ林の尾根をたどって、けもの避けフェンスにぶち当たります。328ピーク三角点は見過ごしたんかの。そう思いつつ。

　前の方に、川のようなものが見えるが、あれは三篠川じゃろうか。谷には下りず、尾根筋をキープするも結局、フェンス。出ることろがないで。下流に向かって、延々と歩きます。すると、ようやく切れ目を見つけることができました。しかし、その下にはさらに、もう一重のフェンスが、田沿いに・・・。

　「こりゃぁ、どうしたもんかのぉ」と下流方向を眺めると、駐車場になっているところにはフェンスがない。あそこに下りてみよう。する と、向かいに工場のような建物。そこで、フォークリフトを使っている男性を発見。こちらは、わけ分らん状態なので、その男性の作業の隙をついて、井原市駅までのルートを聞いてみます。

　すると、支流のかなり上の方に下りたっていたらしい。彼に聞いたとおりに進みます。何とか、県道に出たのは13時54分。代行バスの時刻は14時13分、もはや駅による時間はないのぉ。そう思いつつとにかく下流へと進みます。まだ、大丈夫かと、とにかく速足で。そして、何とかバス停にたどり着いたのが14時08分。

　これなら、間に合うたろ。田舎とはいえ、退勤ラッシュアワーからはずれたこの時間帯、この前のようにバスはジャストタイムで着くはず。そう思って待ちますが、なかなか来んで。ひょっとして、あり得ないことじゃが、定刻前に来たということはないじゃろな。そんな疑念を抱きつつ待っていると、3分遅れで到着。

　田舎のバスとしては、たいした遅れではありませんでしたが、じゃが、不安じゃったのぉ。直ちに乗車して、下深川駅へと向かいます。完歩祝いをして、山歩きデータを書き出しながら・・・。そして、下深川駅で正直に、「井原市駅から」と申し出て、西広島駅までの乗車券を購入。

💣 ：（了）