寒山 西の谷~五段滝 迷走しつつも縦走 ③
それに前方に見えるのは、どうも阿弥陀山のよう。こりゃ、未踏「伏谷ルート」の可能性が大きい。やっぱり山頂の北側に、道があったんかもしれんのぉ。そう思い直して、引き返すことにします。すると、結構下りてきていました、往復21分のロスタイムに。そして、北斜面をのぞきこんで見ると、何とか歩けそうな感じ。
よし、ここを下りてみよう。はじめのうちこそ急勾配でしたが、やがて、ユル坂で広い尾根筋に。すっかり勘違いしとったのぉ。しばし、急降急登を繰り返して、山頂表示のある850ピークを確認。それにしても、突き出した山じゃのぅ。さてと、これから後のルートは、安楽なはず。そう思い込んで、進んでいきます。
じゃが、道らしきものをたどってはいますが、潅木が繁殖していて、結構ヤブっぽいのぉ。そして、そろそろじゃのというあたりにあった急坂、ひとまず下りていくと、谷に。何か違うような気がします。前回上ってきたルートには、こんなところはなかったで。ま、ここはとりあえず、目の前の尾根へ乗り上げてみよう。
何とか歩けそう。ところが、ここでコンパスをチェックしてみると、これまで歩いてきた感覚からして、当然こっちが進行方向じゃろと思っていたのが、逆方向。これやぁ、わけの分らんことになったで。しかしとにかく、北へ向かって歩くしかなかろう。どうにも、キツネにでも摘まれたような気分じゃが、コンパスの針は間違いなかろう。
するとやがて、東へ向かう尾根筋。「広島の山を歩く」という定番の小札も下がっとるで。はじめのうちは、「これで間違いないのぉ」と、調子よく進んでいました。ところが、この尾根、やがて沢へ落ちてしまいました。それを何とか切り抜けます。手前の小さな沢を渡って、斜面を上ってみると、山道のようなものを発見。
「これじゃ、これがルートじゃろ」と、安楽な気分で、尾根を道なりに下りていきます。ところが、これもさっきの尾根以上の段差で、沢に落ち込んでいました。ここは、進むしかないで。滑りすべり下りていきます。そして、その先は70度くらいの傾斜のありそうな斜面。ここは幸いなことにタテに倒れたいた枯れ木。
これにしがみついて下ります。この先、どうなっとるんか分らんが、この沢を伝うしかないで・・・。右岸の歩けそうなところが途切れたあたり、左岸に林道のようなものを発見。これじゃ。沢を渡って、乗り上げてみると、何とか行けそう。その道幅は、少し狭まったりはしますが、何とか続いています。
♨ つづき:寒山 西の谷~五段滝 迷走しつつも縦走 ④
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