寒山 西の谷~五段滝 迷走しつつも縦走 ②
まもなく、山道に入ります。これまで何度も、通ったことのあるところ。いつもながら、草深いのぉ。そう思いながら歩いていたのですが、それにしても、ヤブっぽい。陶器の破片のようなものが散乱する谷道になるはずなのに、まもなく、道の「ようなもの」に変わってきました。それでも、何とか歩き続けます。
やがて、前方の勾配が大きくなって、とてもこのまま歩けそうにない。ちょっと違うんかもしれんの。そう思い、ふり返ってみましたが、ここまでいくつか難所を乗り越えてきたので、いまさら引き返す気にはなれません。こうなったら仕方ない。右にある、まださほど高くない尾根に乗り上げてみるか。こうなったら、稜線をめざすしかなかろ。
上った尾根筋は、何とか歩けそう。このまま行くぞ。チラホラ、古いテープらしきものがありますが、続きません。そして、その何とか歩けそうな空間は、尾根を右側に巻きだします。どうも下へ向かっているような気配。どうも違うで。もう一度、尾根筋に引き返します。すると、その先は、潅木のヤブ。どうすべや。
右を見ると、尾根を左に巻く細道あり。これを行ってみよう。ほとんど根拠のない「山勘」判断。だんだん道幅が狭くなり、ついに消えてしまいました。そこで、仕方なく潅木のヤブに突入。それもギッシリ細枝で詰まっています。さらにときおり、サルトリイバラ。じゃがここまで来たら、これを上る以外に、選択肢はなかろう。
いずれそのうち青空が見えるはずと、確信して歩を進めますが、腕に無数の擦り傷を負うも、なかなかたどり着くことができません。しかし、2箇所ほど岩場を登ったところで、何とか、ピークらしきところに乗り上げました。いったいどこなんじゃろ。見渡していると、「698」ピークの標示を発見。
何たること。ここは何度か、手前の鞍部から下りたことのある未踏のピークじゃ。ということは、出はじめに、予定外の左側の谷に入ってしもうたんじゃの。ま、それにしても、縦走ルートに乗り上げたからには、この先は安楽。そこからしばし、急坂が続きましたが、何とか寒山ピークにたどり着いたのは、11時48分。
やっぱり、予定より時間がかかったの。それでも、心地よい日差しを浴びながら、ゆっくりとオムスビを食べます。気温19.2℃、湿度30%。そして、これからは、若干の上り下りはあるものの概ね下りじゃと、楽観。さてと下山方向は、ハッキリと道の開けとるこっちじゃろ。ところが、どうもコンパスの向きが違うような・・・。
本来の北側には道らしいもんが見当たらんし、ひとまず、こっちへ下りてみよう。テーピングもあるし、けっこう歩きやすい。こっちでエエんじゃろと思っていましたが、だんだんヤブっぽくなってきました。もう一度方角をチェックしてみます。すると、やっぱり西向き。山頂の下山口が、捻れていたわけではなさそうです。
♨ つづき:寒山 西の谷~五段滝 迷走しつつも縦走 ③
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