荒谷山クランク 北峰東尾根～南峰西尾根失敗 ④

　それにしても長いの。そう思いながら進んでいると、分岐。はて、困った。どっちへ進むか。ここは山勘しかない。倒木はあるけど、明るい 右の方へ行ってみよう。それにしても、次々と倒木、そして道はさらに延々と続く。やがて、ササの生い茂ったところを通り過ぎて、里へ下りてきました。何やら大きな建物が並んでいます。

　この建屋には、「太田川学園」との表示。何か、聞いたことがあるのぉ。それにしても、道路の按配が、予定しとった伴北の団地と違うような。地名表示を見ると、何と伴東になっとるで。やがて、大きな道路に合流。しかし、いつもの県道じゃないような気がするのぉ。さてと、歩行者用のバイパス階段があったので、そこを下りてみます。

　「新畑」というバス停ありましたが、行き先がバスセンターではない。こりゃぁ違うのぉ。この先、さっぱり分らんが、前方にある丘の向こうかもしれん。そう思って、右手の坂を上っていきます。すると、幸いにも前方からランナーが駆け下りてきました。トレーニング中、申しわけないが、こちらも必死の思い。

　地形図を示して、現在位置をたずねてみます。すると、どうも地形図からはみ出した南へ下りてきたらしい。どうなっとるんかの。それは後から追究するとして、とにかく、県道までの道を教えてもらいます。「いっしょに行きましょうか」と親切に声をかけてもらいましたが、ランニング中なのに、申しわけないと断ります。

　ちょっと不安もありましたが、教えてもらった道なりに進んで行くと前方に県道らしきもの。バスが通るのが見えました。これで安心。広島方面行きのバス停も、ちょっと見えにくかったけど店の陰に発見。見覚えのある「新畑」じゃった。ここに出たか。17時11分。次の時刻をチェックしてみると17時26分。

　これなら少し時間があると、山歩きバージョンを切り替えて、完歩祝いに、上りにあったヤマザキで買った、めずらしい20度の日本酒を飲んでみる。え～ぃ、五臓六腑にしみわたるぜぃ。さてと、しばらく山歩きデータの書き出しでもするかと思っていると、すぐそばをバスが通過。ありゃ、おかしいの。

　すぐその後を、フォーブスのバスが追いかけるように。「何で、こんな時刻に・・・」、ついにハングウォッチが狂うたんかとも思いつつ、時刻表をもう一度チェックしてみます。すると、おっと、今日は土曜日じゃ。平日タイムと違うとったんじゃ。クソッ。11分の便が遅れてきたんじゃった。

　しもうたのぉ。ベンチがバス停の陰になっとるからじゃ。まぁ、せうがない。次は17時56分か。もはや、「腹を空かせて」かどうか分らんが、待っとる者もおらんようになったし、「コンサウ」じゃ。後からバス便のメモを見ると、ちゃんと土曜日時刻を書いとった。バス停に向かう前にこれを確認しとったらと、悔やまれるが。それはそれで良し。

💣 ：（了）

　荒谷山南峰から、西へとまっすぐ尾根伝いに進んだはずなのに・・・。どこで、どう間違えたのか。下り立ったのは、かなり南。太田川学園のある取り付き。コンパスで方角をチェックしながら進む、左右に高みの見当たらない尾根筋じゃったんじゃがのぉ。いったいどうなったんか、ワシの読図能力も、さして当てにはならんのぉ。

　まぁ、これは今にはじまったことではないが・・・。これまで何度も、失敗しとるからのぉ。それにしても、この雪辱、どうすべや。当初下りる予定じゃった、伴北の「若葉台」とかいう団地から攻めてみるか。逆コースを取るとすると、東尾根へ下りで難儀しそうじゃが。まぁ、急ぐことはない、いずれそのうちじゃて。