角山連山迷走 志和口~井原市 ④
東へ向かっとるのは確かなんじゃが、長々し道。やがてようやく、民家の横に出てきました。出口にはケモノ避けフェンス。いろんな留め型があるものと思いつつ、柵をはずします。通り抜けた後は、元通りに。さてと、前下方には道路が見えますが、どのあたりじゃろ。すぐに踏み切り。そこにあった位置標示は未確認。
てっきり、さっきのフェンスは高山八幡宮の連なりじゃったんじゃろとの思い込み。左様ならば、井原市駅は、さほど遠くはないで。そのまま東へ向かいます。忠魂碑のある副道から幹線へ。それにしても道の様子が違うの。確か井原市駅の代行バス停は、三篠川沿いにあったはずなんじゃが。
これで、エエんかのと思いつつ、しばらく歩いていると、「向原まで7㎞」の表示。こりゃぁひょっとしたら、井原市駅を通り過ぎとんじゃなかろうの。そういった不安に苛まれながらも、右前方に見えるのは、神ノ倉山に間違いない。とすると、井原市駅はあの対側。それにしても、長いのぉ。
ようやく、前方に見覚えのある副道への三叉路が見えてきました。そして、幹線道は川沿いに。15時15分のバス便まで、あと10分ほどしかない。走ってみよう。しかし、なかなか、代行バスの停留所が見えてこんで。しばらく頑張ってみたけれども、限界。こりゃ、無理じゃ。そして、バス停が見えたかどうかという頃。
バスとすれ違います。この時間帯、皮肉にも、遅滞なく時刻どおりか。まぁ、次にしよ。16時23分じゃ。ひとまず、井原市駅へ行こう。切符を買って、しばし休憩じゃ。そう思いつつ、たどり着いてみると、切符の自動販売機がない。作業着の工事人風にたずねると、駅舎のひとつ奥の小さな建屋に移っていました。
そういえば、駅舎の前には、大きくて長い、テレビカメラのようなものを抱えた人がおったのぉ。どうも、何やら取材をしているらしい。地元の人にインタビューか。完歩祝いをして、データ書き出しをしながら、もれ聞こえる話では、この駅舎が近々建て替えられるとのこと。来週はそのためのイベントが行われるらしい。
こちらは、いつも通りすがりに利用するだけの小さな無人駅なので、何の感慨もありませんが、慣れ親しんだ地元の人には、心動かされるものがあるんじゃおの。さてと、代行バス停へと戻りますが、ちょっと早すぎたか。しかも今回は10分近い遅れ。寒風にさらされつつ、待つことしばし。
:(了)
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