広島南アルプスショートコース逆縦走 ④
この急勾配。しかし、大茶臼山パノラマルートほどの抉れは進んでいないようで、い つものとおりに歩きます。そう言えばこの坂、ずっと前に、知ったかぶりのオバはんハイカーから、途中で「下りれんようになった」と泣き言を聞いたことがありましたが、「後ろを向いて下りたらエエが」とアドバイスすれば良かったの。
じゃが、あの時はそんなこと思いもつかなんだ。そんなことを思いながら、しかし、「山歩きは自己責任なんじゃ」と、そのことで自分を責めることは避けて上っていきます。そして、ようやくたどり着いた稜線の肩。よし! 後は若干の上り下り・・・。とは言っても、コブが5つほどあります。やがて到達した武田山山頂。
武田信光が承久の乱(1242年)の手柄で、甲斐から安芸の守護に。今ではどっちがエエんか分らんが、たぶん、この頃は、西方が文明地じゃったんじゃろうから、出世じゃ。自分の家系も何らかのかかわりがあったのかもしれんが、ハッキリしているのは、島の水呑み百姓の子孫。もはや、わけ分らん状態じゃ。
さてと、下山ルートをたどり出したところで、左膝に痛みを感じはじめました。この局面か。ま、その日の体調によって違うんじゃろぉが、今日はこの下りからじゃった。桜上道を進みます。夫婦スギの看板は、もはや見るも無残なことに。この夫婦スギに、特別の関心があるわけではありません。
しかし、この壊れ方は、如何にいっても不自然。不届者の悪意を感じてしまいます。 かといって、何かをなすということもできません。心の片隅を痛めつつも、しばらく下りて、いつものベンチで休憩。山歩きバージョンを解除しながら、温湿計をチェック。そして、少し早い完歩祝いの仕上げ。
それを済ませて、下山道。切り株から、クスリ瓶のある斜面ルート。いつものことながら、踏み跡が斜めになっていて歩きにくい。滑りながらも潅木をつかみ、何とか沢を渡って、七九谷・谷ルートへ乗り上げます。そしてまもなく、花みずき台下山口。そして、日吉神社横の急坂を下りていきますが、高校生の速いこと。
男女ともです。日ごろ、この急坂歩きで鍛えているからでしょうか。縦走の長歩きに疲れた脚では、とても競う気力も起きませんが・・・。ま、こちらはどんなことがあっても、マイペース。そんなことを思いながら歩いていると、やがて、古市橋駅。この東ルート、来年5月までしばらく、来んで。
:(了)
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