畑賀~天神川駅 山道被害調査 ②
「このくらい、遅れたうちには入らんのですよ」くらい言うてみい。乗りなれぬバスに乗って、下りたこともない国信橋バス停へ。橋手前の信号で停車します。バス停のようなものがあるのに、扉が開きません。「ここじゃないんか」と運転手にたずねると、も少し先とのこと。交差点を渡ったところでバスが止まります。
乗り慣れんものには分かりにくいの。それにしても、冷房が効いとったバスから降りると、暑いで。一緒に降りた人とも、そのことを共感。それにしても、国道2号線が瀬野川沿線で崩落したというのは、錯覚じゃたか。テレビ報道の見間違いかも。もし、そうならこう簡単に通行が再開することはあるまい。上下線とも順調に行っとるで。
しかし、それにしては、海田市駅近くのバス停から、このバスに乗り込もうとした若者たちが、「瀬野駅まで」と言うたのに、「そこまでは行かん」と運転手が乗車を拒否しとったのは何でか。路線が違う便じゃったんかのぅ。よう分からん。ま、いずれにしても、バスからいっしょに降りた人も、瀬野からの交通はOKとのこと。
広島に通う瀬野在住の知人の話をすると、被災直後も、海田まで自転車で来ることはできたとのこと。いつも脚を鍛え上げとる彼なら、大丈夫じゃったじゃろ。さてと、国信橋とやらいう橋を渡って、畑賀へと向かいます。山陽本線ガードの手前で、畑賀川の東岸へ渡り、今は不通となっている踏切を越える。
しばらくすると、対岸に補修の土嚢。ひょっとしたら、クルマが落ちたところかもしれん。こちらの小さく抉られたままになっている岸を注意して進みます。しかし、どうもこの先、東岸を進む見通しが立ちそうにありません。しかも、畑賀川沿いは、山歩き道ではないので、日浦山登山口の標識のあるところまで東へ。
ここからなら、何度も歩いたことのある道。このあたりの田んぼは、豪雨の被害も受けず、稲が順調に育っているように見えます。やがて、安芸市民病院を過ぎ、車道に合流。橋の手前に来ると、後ろに大きく傾いた一軒の家。「これはすごいのぉ」と仰ぎ見ていると、「毎日新聞」の腕章のようなものをぶら下げた人物。
「これは消防団の車庫」と、教えてもらいます。「こりゃぁ、全壊じゃろうけど、まだ民家でなくて良かったですね」と共感。それにしても、橋を渡って振り返ると、隣の民家も、床下ギリギリで、何とか持ちこたえている、たいへんな光景。こりゃ、今度大雨が降ったら危ないで。右の上流では土嚢を積んで緊急の護岸工事。
さてと、それにしても、水谷峡ルートは、その上にある小橋から眺めたところ、川床には、さほど流木らしきものもなく、平静を保っているように見えました。ま、下流に行くほど水量が増えるからかもしれませんが・・・。今回はスルーして、左へ。中須賀神社を過ぎて、浄水場らしき施設を右に見ながら下ります。
つづき:畑賀~天神川駅 山道被害調査 ③
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