広島南アルプスショートコース逆縦走 ④
対話する機を逸してしまいましたが、柚木城山ルートとはいえ、あのバイタリティはスゴイの。どのルートを上ってきたんじゃろ。何歳なんじゃろ。そんなことを思いつつ急坂を下りて、己斐県道口へ。それにしても、クルマが多いのぅ。バイパスルートへと進みます。水の流れで抉れていたところは、修復されている様子。
己斐峠の工事、予定では8月31日までとなっています。しかし、こういった工事は、往々にして延びるもの。ま、たとえそうなったとしても、次回の9月下旬は、順コースじゃから、大まわりすることにもなるまい。但し、その次の逆コースを歩くころまで延びるとなると、ちょっと危なくはなりますが・・・。
パノラマルートの急坂を上ってたどり着いた展望岩。定席の前の岩に、男が寝転がって本を読んでいます。あいさつして、「天気がいまひとつになってきましたね」と声をかけると、「なに、遠くはよく見える」と返してきました。ささいなやりとりだけど、ちょっとばかり心に引っかかってしまう。
こちらは空模様のことを言うたんじゃ、遠景が効くのは東峰から分かっとるわ。まず、ひとの話を肯定してからアウフヘーベンせぇ、じゃ。その方が人間関係はうまくいくで。頭から否定されると、カチンと来るで。かといって、アオリ運転はしませんが・・・。腹の中に不快感をもちながらも、大人の対応。
宮島や経小屋山の奥に見える島影。「あれは周防大島じゃろ」と、そのゴロネハイカーに問いかけると、ちょっと、広島人離れしたアクセントで答えが返ってきました。しかし、このゴロネ。定席に座っても、その左側の岩に座っても、目につく野郎。ま、気にしないようにして、定番のオムスビを食べ終えます。さぁ、出かけるか。
「こんな」に、声をかけようとしましたが、本を顔の上において昼寝状態。好きにせぇや。睡眠の邪魔をしたらいけんじゃろと、黙って出発します。いつもどおり、休憩の後は、脚が痛んで若干歩きにくいのですが、しばらくすると何とかなります。大茶臼山山頂手前の岩場で、姿勢を崩しそうに。危ない!
おおかた右の斜面に転げ落ちるところでしたが、何とか体勢をキープして大丈夫。これまでピンチを、何とか乗り切ってきたのは、たまたま傍にあるものを掴んで、姿勢を保つことができたから。才能とか運とかスピリチュアルなものが作用しているのでもなんでもないと、改めて唯物論的に振りかえります。
さてと、畑峠へ下りて丸山へと向います。いつものトラバースですが、マイペースをキープします。うっかりと、丸岩は見過ごしてしもうたわぃ。丸山山頂広場、かなり木が繁ってきている。まだ先の話じゃが、こりゃ、初日展望はいよいよ難しいかのぉ。石山から、火山、武田山を眺めてみます。結構な景色。
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