坂・水尻・小屋浦 山道被害調査 ②
こりゃぁ、熊野営業所まで3~4時間というのも、サバを読んだ時間じゃないの。そう思っていると、運転手が気を効かして、「急ぐ人がいたら、途中で停まります」と言うので、矢野新町バス停の手前で下りることにしました。近くの公園で、半ズボンに着替えます。そして、見当をつけて、国道31号線に。
10時半を過ぎているので、矢野東は後にして、まず小屋浦じゃ。歩道を歩いていくと坂駅あたり。レールのゴミを撤去している作業員。ボランティアに行くという女性数人と、あいさつを交わす。ここからはホコリっぽい道じゃ。やがて、水尻。フェンスからかなり離れているので、その荒れは分かりにくい。
しかし、後から写真をチェックしてみると、民家の間を縫う土石流の跡が見えます。道は、ビーチへと誘導されていました。国道に戻って振り返ると、線路を覆う山のような土砂。こりゃひどいのぅ。先へ進むと、土砂や流木が線路を覆っているところが何ヶ所か。中には砂防壁を越えているところも。
レールの向こう、山沿いに2件の民家に土石流の跡。山側の家は大丈夫そうだが、海側の方は、何となく被災しているような感じ。たまたま、その家から人が出てきたので、声をかけてみる。もうダメとのこと。これまで母がひとりで住んできたが、もうここには住めない。この家は捨てるとのこと。
命に別状がなくて良かったと喜ぶものの、たいへんじゃの。町の中心から離れた場所か・・・。さてと、小屋浦駅に着いたのが12時39分。この無人駅で、オムスビでも食べるかと思っていると、駅舎の中はベチョベチョ。とても入れるような状況じゃない。仮設トイレもあって異様な臭いもするし・・・。
驚くことに、「川崎市」の作業服を着た人がいたので、声をかけます。先へ行ってみよう。道半分、水が流れています。やがて天地川。橋が壊れて、クルマが川に頭を突っ込んでいる凄まじい光景。小学校の校庭が泥置き場になっている様子。この角で、オムスビを食べます。ときおり、前を人が行き来します。
食べながら、ひょっとして食は足りているんじゃろかと、ちょっと心配になりますが、ま、こちらも担いで持ってきたもの、そう思って食べてしまいます。さてと、天地川。あまり上流まで行っている余裕はないので、呉道路の陸橋あたりまで行ってみることにします。川底が道路の高さまでせり上がり。
水がその東側をチョロチョロ流れています。川沿いの家は、玄関が半分以上砂で埋まっているところも。クルマが川の土砂に埋まっていたり、陸橋の下にも、砂に埋まるクルマ。そして、生活道にも水が流れています。川の東側では補え得なかったものでしょうか。そして、窓が開いた家の中には、堆く積まれた砂。
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