矢野・熊野 山道被害調査 ②
しかし、もはや9時前後の便は出発したあとじゃろうて。待合室のすぐそばに座った、オバハン連中の崩壊被害の話を、それとなく耳にしながら待ちます。それにしても、長いの。次の便は何時かのぅ。そんなことを思っていると、何時発かよう分からん熊野行きのバスが入ってきました。よし、これに乗ろう。
すぐそばに座った、さっきのオバハン連中の片割れと話しに。どうも、グループではなかったらしい。矢野西ニュータウンまで行くとのこと。「被害が少なくてよかったですね」というと、「中学校の建設予定地に土砂崩れの残渣を積んでいるのが心配」とのこと。そうか、悩みの種はキリがないのう。
やがてこのバス、本通りバス停に停まる。「このバスじゃったんか、畜生め!」。えらい遅れたもんじゃの。まぁ、エエわい。帰りは、この先の進路の調整次第で何とかなろうと楽観。そして、この前ほどではなかったものの、渋滞を予測して安芸南高校北バス停で下りることに。そこから、矢野川への道は結構遠い。
矢野駅北側の国道を通って、進路に入ります。いきなり土嚢の並び。じゃが、思っていたより少列なので、それほどの衝撃は感じません。家を出入りしていた女性に声をかけると、上流の方がヒドイとの返事。しばらく進むと、なるほど。床上まで砂で埋まった家。そして、道を流れる水を堰き止める土嚢群。
その前に並ぶ家々は、壁が破損しています。愛宕神社への入口は、確保されているようですが、その先はどうなっているのか、こればっかりは実際に歩いてみないことにはわからんのぉ。やがて、地面が抉れて、クルマが散乱する小さな流れのある道。そして、陸橋を右に見ながら県道へ。
不明者の捜索が続いているのか、消防隊の姿も。左には、家財道具を軒下に積み出している大きな民家。そばには、形のないクルマも。しばらく進むと熊野道の高架下、県道は陥没しています。一般的には危険箇所。それでも、山側を進んで、何とか先へと乗りあげることができました。
その位置を定かに記憶・記録していないのが、残念ですが、確かその直後あたり、谷にあった立派な家。どうも土砂が入り込んでいる様子。すぐその上に、暑さのために休んでいる様子の消防隊員。思わず、ご苦労さまと声をかけると、鳥取県からとのこと。行方不明の捜索が続いているのかも知れません。
さらに、道沿いに進んでいくと、何やら記憶にある風景。絵下山公園入口の集会所に行き着いてしまいました。ここは想定外でしたが、ここまでの身体の塩梅も考えて、ひとまず、ここで休むことにします。12時近いし、ここで昼飯にしよう。いつも無人の集会所の軒下で休ませてもらうことにしました。
つづき:矢野・熊野 山道災害調査 ③
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