野登呂山（宇根山） 反時計回りで完歩 ③

　やがて鞍部への下り。これでエかったんかの。リボンを頼って来たけど、これが野登呂山をめざすルートじゃったんじゃろうか。あまりに下りていくので、不安になってきました。それでもやがて、何とか上りだします。じゃが、竹矢来に近いヤブ。ま、そうは言っても、通り道は何とか開かれているので、そこを進みます。

　小さなタケノコ発見。この放置ヤブなら良かろうと、掘り取って食べてみます。やっぱり、灰汁抜きしていない分、エグい味。じゃが、それでも旨い。そんなことを思いながら歩いていると、イノシシの気配。熊スズを鳴らし、舌鼓（ゼッコ）を打って、こちらの存在を知らせます。それ以降は、大丈夫でした。

　それにしても今度は、行けども行けども上り坂と言った感じ。そして、やがて急斜面。障害物を避けながら、ジグザグに上ります。リボンもあっちにあったり、こっちにあったするので、つかず離れず、踏み跡のようなものをたどりながら・・・。すると、斜面をトラバースするようになってきました。

　ところが、リボンはあるものの、ルートには潅木の倒木が重なっています。ところが、歩いているうちに切り株に左膝を打ちつけてしまい、痛み。ん～。もう辛抱もこれまで。すぐにも、左上に見える尾根へ上がってみようで。何とか、ヤブのスキを探して乗り上げます。すると、それは左下に林道のあるモルタルブロックの上。

　とにかく、高みへと歩きます。すると、アンテナの北側に出たようです。上り口にリボンの切れ端のよなものがありましたが、正道はおそらくあのトラバースを進んだ先に違いない。そこで、アンテナ広場の南隅をチェックしてみます。すると、下の方にリボンがつけられているのを発見。これか。

　「またいつかそのうち、逆ルートを歩いてみよう」などということは、今の時点では、とても俎上に上りませんが、一応チェック。さてと、宇根山山頂は、これからじゃが、ま、自分の現在位置が分かったので気分は楽。しかも、そこからピークまではほんの少し、いつもの「畏れ」にかかわらず、ユル坂じゃった。

　山頂からの眺めはそのまま。ま、今日は曇っているので、白い景色ですが、この前上った陀峯山や、大黒神島も違う角度から眺めることができます。オムスビを食べ終わるころ、何やらゴロゴロ音。どうも米軍機の低空飛行ではなさそう。雨雲のようなものが。大黒神島を覆いだしました。

　そのため、ちょっとだけ気持ちばかり、早めに出発することにします。しかし、下山ルートに若干迷い。それでも、何とか軌道を見つけて、長いながい、膝に堪える摸木階段を経て、林道口へと下り立ちます。さて、これからは林道下りじゃ。すぐ手前右にあった休憩所で、クツに溜まっていたゴミを、叩き出します。

つづき：野登呂山（宇根山）　反時計回りで完歩　④