堂床山・冠山・小掛山・備前坊山縦走 ⑤
そう思い込んで、その鉄塔の先まで行ってみますが、どうみても山道らしきものは見当たりません。「踏み跡ようなもの」を進んでみるかとも考えますが、いや、ここはやっぱり戻ってみよ。不確信ながら、さっきの分岐を下りていきます。かなり、東へ離れていくような気分。こりゃ、一気に、三入方面か。
そしてしばし、急な上り下り。南原ダムへの方面ルートは確認できぬまま、道は左へと進みます。ま、今日はこだわることはない。それより、急降が続いたせいか、脚が痛うなってきたで。それからも東へ下りていく急坂が続きます。音を上げても、我ひとり。いつものこと。助けてくれるものは、誰もおらんのじゃ。
やがて、荒れ林道に。「もうすぐかの」と期待しますが、それからも長い。なかなかたどりつきません。それでも、ようやく舗装道。しかし、それからもバス停へはまだまだ。脚が痛い。今回、上り下りはあったものの、ユルイと思っていましたが、その回数が多かったのかも。それに、備前坊山からの急降が長かった。
ようやく、町屋バス停。手前の交差点に差し掛かったところで、前方のバス停に止まったバス。「田舎のバス」でもなし、走っても待ってくれはすまい。そう、諦めて次の便を待ちます。ところが、これが定刻を過ぎてもなかなかやってきません。他の待ち客と、「事故でもあったんじゃないか」と、ざわつきます。
10分以上過ぎてようやく到着。何と運転手以外に、もうひとり乗員。こいつが、遅らせとんじゃないか。そんな思いに。おまけに、その遅れに対して、みじんの詫びもない発車が腹立たしい。こりゃバスセンターへの帰着が遅うなるで。しかも、料金は往路より多めに取られたぞ。今日は、碌なこたぁない。
:(了)
追記
おっと、泣き言ハイカーになるとこじゃった。そうは言っても、新しいコースに挑戦して、難儀しながらも、歩きとおせたことは幸せ。
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