寒山登頂失敗 南側698ピーク ②
さてと、そこから湯来の茶屋登山口へと向います。途中、畑作業をしていた男性にあいさつ。「歩いとるんかね」と聞かれたので、寒山に上ると答えます。ところが、山の名前ではピンと来んらしい。「東郷山か」と言うので、そのすぐそばの山と応答。さらに「連れはおるんかい」とたずねてきます。
そこで、「いや、ひとり」と返すと、「そりゃ、おおごとじゃの。山の中で、迷わんようにしんさい」と、心配、激励してもらいました。「ありがとう」と答えつつも、2回目じゃから大丈夫なんじゃと、心の中でつぶやきます。後から考えると、身の程知らずじゃった。歩いていると、側溝にタヌキの死骸。
時間が経っているらしく、傷んでいるので、カメラに収めることはできません。クルマにでもはねられたのか、歯をむき出して苦しそうな顔のまま。意識が遠のくときは、安楽になるんじゃないんか。死の瞬間そのものは、そうでないこともあるんじゃろの。そんなことを考えつつ、歩を進めます。茶屋には数台のクルマ。
その西側の坂道を上って行きます。やがて、舗装が切れて山道になりますが、道なりに。ちょっとヤブっぽくなってきます。右への脇道が2つほどありましたが、これは無視して、メインルートを進みます。やがて、小尾根を取り巻く分岐に。左の方が道がシッカリしているので、こちらを選びます。
しかし、これが今日の誤りの根源だった可能性が大きい。しばらくは、順調に進んでいましたが、だんだん乱れてきます。ま、これは下ったときも崩落箇所があったので、あまり気にせず。それにテープもあります。ところがやがて、ずり落ちた急斜面が・・・。こんなところあったかのぅ。ちょっと疑問。
どうにも歩きにくいので、右の尾根に乗り上げてみます。しかし、ここにも道らしきものは見あたりません。かすかに、踏み跡のようなものもありましたが、上るにつれてこれも消失。こうなったら、上の方が明るくなっていることが頼り。とにかく、潅木の合間を縫って上ってみよう。それにしても、まったくテーピングが見あたらんようになったで。
それでも何とか、稜線らしきところへ乗り上げます。「地籍調査」の文字がプリントされたテープがあります。何か違うのぉ。しかも、予定としては鞍部に乗りあげるはずなんじゃが、ま、どうにかなろう。そう思いつつ、当然右へと進路を取ります。そっちの方が高くなっています。それに、道のようなもの。
それをたどって、向ったピークは岩場。寒山のような山が、右に高く見えます。しかし、こちらの稜線とは筋が違うような感じ。この先に稜線が続いているかもしれん。そう思って、道なりに下りていきますが、下るばかり。そして、コンパスをチェックすると、どうも南へ向かっています。おかしいのぅ。
つづき: 寒山登頂失敗 南側698ピーク ③
« 寒山登頂失敗 南側698ピーク ① | トップページ | 寒山登頂失敗 南側698ピーク ③ »
「西部」カテゴリの記事
- 大峯山~西大峯山縦走 ③(2025.04.25)
- 大峯山~西大峯山縦走 ②(2025.04.24)
- 大峯山~西大峯山縦走 ①(2025.04.23)
- 十方山 瀬戸の滝口からピストン ④(2023.11.09)
- 十方山 瀬戸の滝口からピストン ③(2023.11.08)
コメント