陀峯山 河内~南大君 ④
こちらは先端まで下りてみます。海に向っているのに「渓谷?」、と思っていましたが、南側には岩壁の反りたつ深い谷。なるほどこれか。絶景を堪能して、林道へと戻ります。もうひとつ面白いところがあるという案内じゃったが、と歩を進めてみると、すぐ近くに「天狗岩」。せっかくじゃから、行ってみよう。
摸木階段を下りて、たどり着いたのは広い岩場。南側に突出したのがおそらく天狗岩じゃろ。そこを回って、林道に戻ります。下りていく途中、地形図によると152ピーク西側を巻くことになっていますが、林にさえぎられていたのか、はっきりと確かめられませんでした。ま、そういうこともあろう。
そして、林道は西へ折れ、急カーブでさらに西へ下りていきます。やがて右に谷川。すると、しばらくツボミのふくらんだ木が続きます。これはおそらくサクラかも・・・。しかも、木が若そう。サクラかどうか聞いてみたいけど、どこにも人がおらん。さらに下りていくと、何やら高歌放吟しながら上ってくる女性。
思い切って、声をかけてみます。あの並木がサクラかどうか、たずねてみると、是の答え。しかも、10年くらいの樹らしい。うらやましいですねと返すと、「もうすぐ、弁当を持ってくる」との応え。お礼を言ってすれ違います。少し早め下りたので、13時台のバスはありゃせんじゃろうかと、急いでみます。
ところが、南大君バス停に着いて、時刻表をチェックしてみると、2時間に1本。やっぱり、予定していた14時38分の便しかない。逆方向も、秋月まで。こりゃいかん。ま、山歩きデータでも書き出すしかあるまいて。そこで、陽ざしのよく当たる反対車線のバス停に座ります。しかし、こちらの秋月行きが14時過ぎ。
乗客と間違えられるといけないので、海の方へ向けて少し散歩。大君小学校のすぐそばに、「オリーブファクトリー」とかいう綺麗なレストランがありました。小さな漁港と合わせて、それを眺めながら歩きます。そして、もう一度バス停へ。今度は中町方面へ向う側。データの残りを書き出しながら待ちます。
バスがやってきたので、整理券を取って運転手となりの定席に座らむとしますが、着座する寸前に発車。身体が後に振られます。「非常識な乱暴運転じゃの。この田舎道を、そがいに急いでどうするんじゃ」、心の底でつぶやき。ちょっとばかり気分を害したまま、中町桟橋に到着しました。
乗船券を買って、桟橋に出てみましたが、どうも、まだ乗るべき船は到着していないのか、2隻泊まってはいるものの閑散。待合所に戻ってみます。すると、すぐに15時07分発の便がまもなく到着するとのアナウンス。そこで、桟橋に出てみますが、どこに着くのか分かりません。
そこで、他の乗船者の動きを観察します。まもなく、沖の方からやってきた高速船。これじゃの。この船に乗って、完歩祝いの仕上げをしつつ、残った山歩きデータの書き出しをながら、そして、ときおり島々も眺めながら、時を過ごします。やがて船は、宇品港へと帰り着きました。後は自転車走行。
:(了)
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