仏峠(未達)~久地冠山 ③
引き返してみます。そして、尾根を上ります。だんだん、斜面そのものになってきますが、テーピングらしきものあり。それに救われてようやく、何となく見覚えのあるピークに。訳が分からんようになったが、多分最初の山頂じゃ。そして、ここからは西へ行かんように、進路を北東方向へキープするよう努めます。
最後のテーピングの後、東方向にはまったく、道や踏み跡のようなものがなくなってしまいます。しかも急落。そこで、少し北側にふりかえて進んでみます。はじめのうちは踏み跡のようなもの、それをたどります。しかし、どんどん下りていきます。ちょっと違うのぉ、とは思いつつも、こうなったら引き返す気分にもならず。
歩けそうなところを探しながら、下へ向って行きます。帰途につながるかもしれない林道のようなものがあるような、そうでもないような・・・、揺らぐ確信。それでも、とにかく下りてみよう。すると、何とか林道に到達。しかし、かなりの段差があります。2mほど。泥まみれになりながらも、何とか下りきります。
ひょっとしたらこの先、林道終点に近いのではと、妄信して右へと進んでみます。しかし、行けどもいけども林道。おかしいのぉ。それにしても、腹が減ってきたで。時計を見ると、12時じゃ。この林道がどこへ通じとるんか分からんが、ひとまず昼飯じゃ。今日はこのまま下りるか。途中の小岩に座ってオムスビを食べることに。
さてと、こうなったら諦めて、下山にかかろう。林道はずんずん東へと回っています。とても、その先には稜線などなさそうな雰囲気。どこへ下りることになるんかしらんが、ま、道の向くままに進まむ。何とかなろう。それにしても、この長々し林道、いったいどこまで続くんじゃろ。やっぱり、林道終点じゃろか。
そんなことを考えながら、左方を眺めてみると、おっ、ずっと向こうに久地冠山らしきピーク。そして、それへと続く稜線が・・・。「これか!」。もう12時も過ぎて、昼飯も済ませて、すっかり帰る気になっていたけれど。これなら行ってみよう。それからも、かなりの距離。しかし、この先に林道終点があるに違いない。
そう確信して歩き続け、ようやくたどりつきます。この前は、深い雪に覆われていた広場。さて、ここから行くか。この先、まだ9割近い距離が残っているような感覚。ここから再出発することができるなんて、相当な粘りと決意、「山歩きで鍛え上げてきた、自分を褒めてやりたい」と自画自賛。
じゃが、後からチェックしてみると残距離は、60%ほど。しかし、それにしても、このときは、ある程度の決意が必要じゃったんじゃ。まぁ、考えてみれば、大回りして戻る以外に、下山道が見当たらないということもあったけど・・・。さてと、尻高山までは、ユル勾配の下り上りでしたが、これがけっこうな距離。
つづき:仏峠(未達)~久地冠山 ④
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