広島南アルプスショートコース順縦走 ③
造成地にはもはや、かなり整然としたイオンの建屋。眺めていると、背後から人の気配がしました。小さなリュックを背負った男性。昼飯どきなのにもかかわらず、ここに立ち止まる様子がありません。そこで、「ランニングですか」と問いかけてみると、「是」の答え。武田山から走ってきたとのこと。
「たいへんですね」と返して、その後姿に「実は、こっちも武田山から。但し、歩きですが」と加えておきます。「あのリュックの中には、ペットボトルでも入っとるんじゃろの」などと考えながら、パノラマルートを下りていきます。やっぱり下の方は、雨裂の抉れが若干深くなっとるところがあるで。
柚木城山口からの上り、昼食の後だからでしょうか、やや足がゆっくり気味になったような感じがします。山頂広場は、かなりササが繁殖。ひと息ついて、315ピーク。草沼道へ向けて下っていると、山道に美しい紅葉が広がっています。見上げるとヤマザクラの木。なるほど。捻れ階段を下りていきます。
草沼道では都合よく、信号のボタンを押すと、すぐに青に切り替わりました。いつも美しい竹林を経て、遊歩道をしばらく進むと鬼ヶ城山。ここでの恒例のように振りかえって、窓ヶ山を眺めます。見晴らしは良好。さて、これから最後の一山、鈴ヶ峰まで。道行地蔵でふと思い出したのは、その成り立ちの悲惨。
記憶に、やや曖昧なところがありますが、「許せないのは武家の横暴」と思いつつ歩きます。やがて、東斜面の急坂の手前にたどり着きます。さて、ここから東峰山頂までいったい何分かかるのか、突然、チェックしてみる気に。時計を見ると、14時58分前。そして、急坂を上りきったのが、15時03分。
ほぉ、いつもは難儀な気分がもっと長く続いているような気がするけど、5分ほどのもんか。そしてさらに、山頂まで5分の案内板を目にして進みます。確か、これは、かなり足速を想定した時間じゃったはず。それを、ちょっと意識しながら歩きます。東峰に着いたのは、カメラの記録では、15時06分。
しもうた。急坂下の出発時点もカメラに収めておけばよかった。ま、それにしても、10分弱というところか。しかし、これも気温次第じゃて。山頂の木製ベンチに座っていた男性ハイカーと、三ことほど言葉を交わして下りていきます。ボケ封じ地蔵の前で、こちらが下りるのを待っていてくれた暗色服の男性ハイカー。
お礼を述べて、さらに下りていきます。途中、315ピーク下山道あたりから、母へのみやげにとドングリを探しながら歩きます。毎年々々いらんじゃろと思っていましたが、気が向いたので。しかし、結局ここまでに、大ドングリは見つけられませんでした。もう、時季をはずしたか。
やがて、憩いの森下山口。完歩祝いは、すでに済ませています。
:(了) 広島南アルプスショーコース順縦走 追記
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