日裏権現山 南東から北西へ ③

　ときおり聞こえてくるようになったクルマの音は、高速道路か。やがて、安楽なユル尾根から、地形図でチェックしていた標高差100mほどの急斜面に。ここらで、周囲を見渡ししますが、テーピングもみあたらなくなってしまいました。これでエエんじゃろと、踏み跡らしきものをたどって下りていきます。

　それにしても、これじゃぁ、散々な思いをして上ってきた往路の道なし斜面と同じくらいの勾配。とにかく、尾根筋の高いところから低いところへと進みます。そして、何とか道らしきものの見えるところに到達。リボンを発見。やっぱり、ここで良かったんじゃ。さらに下りたところに、再びリボン。

　そして、モルタル階段。何とか道路に下り立つことができました。ここから、一本道ではありますが、あれでもと、一応方向をチェックして、あさひが丘へ向います。それにしても、何とかなるもんじゃて。長々し帰路を、あさひが丘上バス停へと歩きます。途中、そばを通り過ぎたのは第一タクシーのバス。

　先のバス停で、行先と時刻をチェックしてみると、あれに乗っても良かったかも。いゃ、しかし、距離を計測した区間を歩いている以上、安楽な手段を用いるわけにはいかん。それにしても、あの上りルートが、あいまいだったのは頂けんなぁ。逆縦走するのは、よく調査してみんといけんぞ。

：（了）